WordPress旧エディタに戻す方法|Classic Editorでブロックエディターを無効化する手順
はじめに
WordPressの投稿画面がブロックエディターに変わり、「以前の編集画面に戻したい」「ブロック単位の操作が使いにくい」と感じている方もいるでしょう。
WordPressの旧エディタに戻す場合は、WordPressチームがメンテナンスしている公式プラグイン「Classic Editor」を利用する方法が基本です。プラグインをインストールして設定を変更すれば、従来のシンプルな投稿編集画面を利用できます。WordPress.org 日本語
この記事では、Classic Editorを使ってWordPressの旧エディタに戻す手順を詳しく解説します。ブロックエディターを無効化する設定方法や、旧エディタに戻せない場合の対処法も紹介するので、現在の編集画面に不便を感じている方は参考にしてください。
1. WordPress旧エディタとは?ブロックエディターとの違い
WordPressの旧エディタとブロックエディターでは、文章や画像を編集する仕組みが大きく異なります。
旧エディタへの変更を検討する前に、それぞれの特徴や違いを理解しておきましょう。
1-1. 旧エディタは「クラシックエディター」のこと
WordPressの旧エディタとは、一般的に「クラシックエディター」と呼ばれる投稿編集画面のことです。
タイトル入力欄と本文入力欄が分かれており、本文は文書作成ソフトに近い感覚で編集できます。本文入力欄では、ビジュアルモードとテキストモードを切り替えられます。
ビジュアルモードでは、ツールバーのボタンを使って太字や見出し、リンクなどを設定できます。テキストモードでは、HTMLタグを直接確認・編集することが可能です。
画面構成が比較的シンプルであるため、長文記事をまとめて入力したい方や、HTMLを直接調整したい方に使いやすいエディターです。
1-2. ブロックエディターが標準になった背景
現在のWordPressでは、文章、画像、見出し、ボタンなどを「ブロック」という単位で管理するブロックエディターが標準となっています。
それぞれの要素を独立したブロックとして配置できるため、HTMLやCSSの専門知識がなくても、複雑なレイアウトを作りやすい点が特徴です。
例えば、画像と文章を横並びにしたり、カラムを追加したり、ボタンや表を挿入したりする操作を編集画面上で行えます。WordPress公式ドキュメントでも、ブロックエディターはコンテンツを公開する新しい方法として案内されています。WordPress.org
また、ブロックテーマを利用している場合は、投稿本文だけでなく、ヘッダーやフッターなどもブロックで編集できることがあります。
1-3. 旧エディタに戻したい人が感じやすい不便さ
ブロックエディターには便利な機能が多い一方、旧エディタに慣れている方は、次のような不便を感じることがあります。
段落ごとにブロックが分かれるため、長文をまとめて編集しにくい
ブロックの選択や移動に時間がかかる
コピーした文章の貼り付け結果が予想と異なる
HTML全体をまとめて確認しにくい
旧エディタ向けのプラグインやメタボックスが使いにくい
過去の記事と編集方法が変わり、操作に迷う
特に、文章中心のブログを長期間運営している場合は、自由なレイアウト機能よりも、入力や修正のしやすさを重視することがあります。
そのような場合は、WordPressを旧エディタに戻すことで、記事作成の負担を軽減できる可能性があります。
1-4. 旧エディタに戻す前に確認しておきたい注意点
旧エディタに戻す前に、WordPressとデータベースのバックアップを取得しておきましょう。
Classic Editorの導入だけで記事データが削除されるわけではありませんが、テーマやほかのプラグインとの組み合わせによっては、編集画面の表示に問題が発生する可能性があります。
また、ブロックエディターで作成した記事を旧エディタで開くと、本文内にブロック用のコメントやHTMLが表示されることがあります。複雑なカラム、ボタン、再利用可能なパターンなどを使用している記事は、旧エディタで編集するとレイアウトが崩れることもあります。
導入前に、次の点を確認してください。
サイト全体のバックアップがあるか
ブロック特有のレイアウトを使用していないか
利用中のテーマが旧エディタに対応しているか
旧エディタに依存する必要があるか
テスト環境で動作確認できるか
すでにブロックエディターで多数の記事を作成している場合は、すべての記事を一度に切り替えず、一部の記事で表示や編集結果を確認すると安全です。
2. WordPress旧エディタに戻す方法はClassic Editorが基本
WordPressの旧エディタに戻す方法はいくつかありますが、初心者にはClassic Editorプラグインが適しています。
管理画面からインストールでき、PHPファイルを直接編集する必要がないためです。
2-1. Classic Editorプラグインでできること
Classic Editorは、以前のWordPress投稿編集画面を復元するための公式プラグインです。
主に次のようなことができます。
旧エディタをサイト全体の標準エディタに設定する
ブロックエディターへの切り替えを許可または禁止する
投稿ごとに使用するエディターを選択する
旧式のメタボックスを表示する
旧編集画面に依存するプラグインを使用する
管理者は、すべてのユーザーが使用する標準エディターを選択できます。また、設定によっては、ユーザーが投稿ごとに旧エディタとブロックエディターを切り替えることも可能です。WordPress.org+1
2-2. Classic Editorを使うメリット
Classic Editorを使う大きなメリットは、従来の操作環境を簡単に復元できることです。
特に次のような利点があります。
以前と同じ画面で記事を編集できる
長文を一つの入力欄でまとめて編集できる
HTML全体を確認しやすい
旧エディタ向けの機能を利用しやすい
ユーザーごとに編集方法を選べる
コードを直接編集せずに導入できる
WordPressの管理画面だけでインストールと設定が完了するため、プログラミングの知識がない方でも利用しやすい方法です。
2-3. Classic Editorを使うデメリット
Classic Editorを導入すると、ブロックエディターの一部機能を利用しにくくなります。
例えば、カラム、ボタン、カバー画像、ブロックパターンなどを使ったレイアウトは、ブロックエディターのほうが簡単に作成できます。
また、次のような点にも注意が必要です。
ブロックテーマの機能を十分に活用できないことがある
ブロックエディターで作成した記事を編集しにくい
将来的なWordPressの機能追加に対応しにくい可能性がある
プラグインを一つ追加する必要がある
チーム内で編集画面が統一されないことがある
旧エディタは文章中心の記事には適していますが、デザイン性の高いページを編集する用途では、ブロックエディターのほうが便利な場合があります。
2-4. Classic Editorが向いているサイト・向いていないサイト
Classic Editorが向いているのは、次のようなサイトです。
文章中心のブログやオウンドメディア
過去から旧エディタを使い続けているサイト
HTMLを直接編集する機会が多いサイト
旧式のメタボックスやプラグインを利用しているサイト
編集担当者がブロック操作に慣れていないサイト
一方、次のようなサイトでは、ブロックエディターを使い続けたほうがよい場合があります。
ブロックテーマを利用している
カラムやボタンを頻繁に使用する
投稿画面上でデザインを細かく作りたい
ブロックパターンを活用している
今後サイト全体をブロックで編集したい
サイトの運用方法や記事の構成を考えたうえで、使用するエディターを決めましょう。
3. Classic EditorでWordPress旧エディタに戻す手順
ここからは、Classic Editorを使ってWordPressの旧エディタに戻す手順を解説します。
管理者権限を持つアカウントでWordPressにログインしてから作業してください。
3-1. 管理画面からClassic Editorをインストールする
Classic Editorは、WordPressの管理画面からインストールできます。
WordPressの管理画面にログインする
左側メニューの「プラグイン」にカーソルを合わせる
「新規プラグインを追加」をクリックする
検索欄に「Classic Editor」と入力する
Classic Editorの「今すぐインストール」をクリックする
検索結果には似た名前のプラグインが表示されることがあります。プラグイン名と提供元を確認してからインストールしてください。
検索結果に表示されない場合は、WordPress本体のバージョンやサーバーの通信設定、ユーザー権限などを確認しましょう。
3-2. Classic Editorを有効化する
インストールが完了すると、ボタンの表示が「有効化」に変わります。
「有効化」をクリックし、Classic Editorを使用できる状態にしてください。
インストール画面を閉じた場合は、次の手順でも有効化できます。
管理画面の「プラグイン」を開く
「インストール済みプラグイン」をクリックする
一覧からClassic Editorを探す
プラグイン名の下にある「有効化」をクリックする
有効化が完了すると、投稿編集画面に旧エディタが適用されます。ただし、設定内容によってはブロックエディターが引き続き表示されることがあります。
3-3. 投稿画面が旧エディタに戻ったか確認する
Classic Editorを有効化したら、投稿画面を開いて確認します。
管理画面の「投稿」をクリックする
「新規投稿を追加」をクリックする
従来のタイトル欄と本文入力欄が表示されるか確認する
本文入力欄の右上に「ビジュアル」「テキスト」というタブが表示されていれば、旧エディタが適用されています。
既存の記事でも確認しておきましょう。「投稿一覧」から記事タイトルをクリックし、同じ編集画面が表示されるか確認してください。
3-4. うまく反映されない場合に確認するポイント
Classic Editorを有効化しても旧エディタに戻らない場合は、次の項目を確認します。
Classic Editorが有効化されているか
「設定」の「投稿設定」でブロックエディターが選ばれていないか
ユーザーによるエディターの切り替えが許可されていないか
ブラウザやサーバーのキャッシュが残っていないか
ほかのエディター関連プラグインが有効になっていないか
WordPress本体とClassic Editorが更新されているか
投稿一覧に「ブロックエディターで編集」「旧エディターで編集」などの選択肢が表示される場合は、エディターの切り替えが許可されています。
旧エディタだけを使用したい場合は、次の章で解説する設定を変更してください。
4. ブロックエディターを無効化するClassic Editorの設定方法
Classic Editorをインストールしただけでは、設定によってブロックエディターと旧エディタを切り替えられることがあります。
すべてのユーザーに旧エディタを使用させたい場合は、「投稿設定」を変更しましょう。
4-1. すべてのユーザーで旧エディタを使う設定
サイト全体の標準エディターを旧エディタに変更する手順は、次のとおりです。
WordPress管理画面の「設定」を開く
「投稿設定」をクリックする
「すべてのユーザーのデフォルトエディター」を探す
「旧エディター」または「クラシックエディター」を選択する
「変更を保存」をクリックする
表記は、WordPressの言語設定やプラグインの翻訳状況によって異なる場合があります。
この設定により、通常は投稿や固定ページを開いたときに旧エディタが優先されます。Classic Editorの管理者向け設定は、「設定」内の投稿設定画面に追加されます。WordPress.org Yorùbá
4-2. ユーザーごとにエディタを切り替える設定
Classic Editorでは、ユーザーにエディターの切り替えを許可することもできます。
「ユーザーにエディターの切り替えを許可」を「はい」にすると、投稿一覧や編集画面から旧エディタとブロックエディターを選べるようになります。
この設定は、次のようなサイトに適しています。
複数人で記事を編集している
旧エディタに慣れた担当者とブロックエディターを使いたい担当者がいる
記事の種類によって編集画面を使い分けたい
過去の記事だけ旧エディタで編集したい
反対に、全員が旧エディタだけを使用する場合は、切り替えを「いいえ」にします。
切り替えを許可した場合、ユーザーはプロフィール画面や投稿ごとの操作リンクから使用するエディターを選択できます。WordPress.org Sardu
4-3. 投稿・固定ページで旧エディタを使う設定
Classic Editorの基本設定は、投稿と固定ページの両方に適用されます。
サイト全体の標準エディターを旧エディタに設定し、ユーザーによる切り替えを禁止すれば、投稿と固定ページの編集画面で旧エディタが優先されます。
ただし、テーマやプラグインが追加したカスタム投稿タイプでは、異なる編集画面が表示されることがあります。
例えば、商品ページ、実績ページ、イベントページなどは、使用しているプラグイン側で編集方法が指定されている可能性があります。通常の投稿と固定ページは旧エディタに戻ったものの、特定の画面だけ変わらない場合は、その機能を追加しているテーマやプラグインの設定を確認してください。
4-4. 既存記事を旧エディタで開く方法
エディターの切り替えを許可している場合は、既存記事を旧エディタで開けます。
管理画面の「投稿一覧」を開く
編集したい記事にカーソルを合わせる
「旧エディターで編集」をクリックする
固定ページの場合は、「固定ページ一覧」から同じ操作を行います。
Classic Editorは、投稿ごとに最後に使用したエディターを記憶する仕組みを備えています。そのため、切り替えを許可している環境では、同じ記事を次回開いた際にも、最後に使用したエディターが選ばれることがあります。WordPress.org 日本語
ブロックを多用している記事を旧エディタで開く場合は、保存する前にプレビューを確認してください。
5. Classic Editor以外で旧エディタに戻す方法
WordPressの旧エディタに戻す方法は、Classic Editorだけではありません。
別のプラグインを利用する方法や、テーマのfunctions.phpにコードを追加する方法もあります。
5-1. Disable Gutenbergプラグインを使う方法
「Disable Gutenberg」は、ブロックエディターを無効化して旧エディタを利用するためのプラグインです。
ブロックエディターをサイト全体で無効化するだけでなく、投稿タイプ、権限、テンプレートなどの条件に応じて選択的に無効化できる機能があります。WordPress.org+1
基本的な導入手順は次のとおりです。
管理画面の「プラグイン」を開く
「新規プラグインを追加」をクリックする
「Disable Gutenberg」と検索する
対象のプラグインをインストールする
「有効化」をクリックする
設定画面で無効化する範囲を選ぶ
細かな条件を指定したい場合には便利ですが、設定項目が多いため、単純に旧エディタへ戻したいだけならClassic Editorのほうが分かりやすいでしょう。
5-2. functions.phpでブロックエディターを無効化する方法
テーマのfunctions.phpにフィルターを追加し、ブロックエディターを無効化する方法もあります。
投稿単位でブロックエディターを無効化する基本的なコードは、次のとおりです。
PHPadd_filter( 'use_block_editor_for_post', '__return_false' );
投稿タイプ単位でも無効化したい場合は、次のフィルターを使用できます。
PHPadd_filter( 'use_block_editor_for_post_type', '__return_false' );
WordPressには、投稿や投稿タイプでブロックエディターを使用できるかどうかを変更する公式のフィルターフックが用意されています。WordPress Developer Resources+1
ただし、functions.phpの編集には次のリスクがあります。
コードを間違えるとサイトにエラーが発生する
親テーマを更新すると追記したコードが消える
テーマを変更すると設定が引き継がれない
管理画面に戻れなくなる可能性がある
コードを追加する前にバックアップを取得し、子テーマのfunctions.phpまたはコード管理用のプラグインを利用してください。PHPの操作に慣れていない場合は、この方法を避けたほうが安全です。
5-3. プラグインとコード編集のどちらを選ぶべきか
初心者や、管理画面から簡単に設定を変更したい方には、プラグインが適しています。
プラグインを使う方法には、次の利点があります。
管理画面から有効・無効を切り替えられる
コードを書く必要がない
テーマを変更しても設定を維持しやすい
複数ユーザー向けの設定が用意されている
一方、コード編集は、プラグインを増やしたくない場合や、テーマ・サイトを自分で管理できる開発者に向いています。
ただし、追加するコードが短くても、保守や障害対応の知識は必要です。プラグインの数を減らすことだけを目的として、無理にfunctions.phpを編集する必要はありません。
5-4. 初心者にはClassic Editorがおすすめな理由
初心者にClassic Editorがおすすめなのは、導入と解除が簡単だからです。
管理画面でプラグインをインストールし、旧エディタを標準に設定するだけで利用できます。元に戻したい場合も、設定を変更するかプラグインを停止すれば対応できます。
また、WordPressチームがメンテナンスしている公式プラグインであり、従来の投稿編集画面や旧式のメタボックスを復元する目的が明確です。WordPress.org
特別な条件指定が必要でなければ、まずClassic Editorを試すとよいでしょう。
6. WordPress旧エディタに戻した後の使い方
旧エディタは画面構成がシンプルですが、記事の作成、画像の挿入、文字装飾、HTML編集など、基本的な記事作成機能を備えています。
ここでは、旧エディタの基本的な使い方を解説します。
6-1. 旧エディタで記事を新規作成する方法
旧エディタで記事を新規作成する手順は、次のとおりです。
WordPress管理画面の「投稿」を開く
「新規投稿を追加」をクリックする
上部の入力欄に記事タイトルを入力する
本文入力欄に文章を入力する
カテゴリーやタグを設定する
アイキャッチ画像を設定する
プレビューで表示を確認する
「公開」をクリックする
記事をすぐに公開しない場合は、「下書き保存」をクリックしてください。
公開日時を指定すれば、予約投稿も可能です。WordPress公式ドキュメントでも、旧エディタではタイトルと本文を入力し、カテゴリーなどを設定したうえで公開する手順が案内されています。WordPress.org
6-2. 旧エディタで画像を挿入する方法
本文に画像を挿入する場合は、画像を表示したい位置にカーソルを置き、「メディアを追加」をクリックします。
本文内の挿入位置をクリックする
「メディアを追加」をクリックする
新しい画像をアップロードするか、メディアライブラリから選ぶ
代替テキストを入力する
配置やリンク先、画像サイズを選ぶ
「投稿に挿入」をクリックする
挿入した画像をクリックすると、配置やサイズを変更できます。
代替テキストには、画像の内容を簡潔に入力しましょう。検索エンジンや音声読み上げ機能が画像の内容を理解しやすくなります。
6-3. 旧エディタで文字装飾・リンク設定を行う方法
旧エディタのビジュアルモードでは、本文上部のツールバーを使って文字を装飾できます。
主な機能は次のとおりです。
太字
斜体
箇条書き
番号付きリスト
引用
左寄せ・中央寄せ・右寄せ
リンクの挿入と解除
見出しの設定
文字色
インデント
リンクを設定する場合は、リンクにしたい文字を選択し、鎖の形をしたリンクボタンをクリックします。リンク先のURLを入力して確定してください。
外部サイトへのリンクを新しいタブで開きたい場合は、リンク設定の詳細項目から指定します。
見出しを設定するときは、文字を太字にするだけではなく、段落メニューから「見出し2」「見出し3」などを選びましょう。記事の構造が明確になり、読者にも検索エンジンにも内容を伝えやすくなります。
6-4. 旧エディタでHTML編集を行う方法
HTMLを直接編集したい場合は、本文入力欄の右上にある「テキスト」タブをクリックします。
テキストモードでは、見出しやリンクなどがHTMLタグで表示されます。
HTML<h2>見出しの例</h2>
<p>ここに本文を入力します。</p>
<a href="https://example.com/">リンクテキスト</a>
編集後に「ビジュアル」へ戻ると、実際の表示に近い状態で確認できます。
ただし、不完全なHTMLタグや誤った入れ子構造を入力すると、デザインが崩れることがあります。HTMLに慣れていない場合は、必要な部分だけを修正し、保存前にプレビューを確認してください。
7. WordPress旧エディタに戻せないときの原因と対処法
Classic Editorを導入しても旧エディタに戻らない場合は、プラグインの状態、設定、キャッシュ、競合などが原因として考えられます。
順番に確認して原因を切り分けましょう。
7-1. Classic Editorが有効化されていない
Classic Editorは、インストールしただけでは動作しません。
管理画面の「プラグイン」から「インストール済みプラグイン」を開き、Classic Editorの状態を確認してください。
プラグイン名の下に「有効化」と表示されている場合は、現在停止しています。「有効化」をクリックしましょう。
マルチサイト環境では、サイトごとの有効化とネットワーク全体での有効化が異なる場合があります。対象サイトでプラグインが動作しているか確認してください。
7-2. 設定でブロックエディターが優先されている
Classic Editorが有効でも、標準エディターにブロックエディターが選択されていると、投稿画面は旧エディタに戻りません。
「設定」から「投稿設定」を開き、次のように変更してください。
すべてのユーザーのデフォルトエディター:旧エディター
ユーザーにエディターの切り替えを許可:いいえ
設定を変更したら、画面下部の「変更を保存」を必ずクリックします。
複数ユーザーで運営している場合は、各ユーザーのプロフィール設定も確認してください。
7-3. テーマや他プラグインと競合している
エディターを変更するプラグインや、独自の投稿画面を追加するテーマがClassic Editorと競合している可能性があります。
原因を調べる場合は、Classic Editor以外のプラグインを一つずつ停止し、旧エディタが表示されるか確認します。
特に次のようなプラグインを確認してください。
ブロックエディターを拡張するプラグイン
ページビルダー
管理画面をカスタマイズするプラグイン
投稿タイプを追加するプラグイン
エディターを変更するプラグイン
停止するとサイトの機能に影響する可能性があるため、可能であればステージング環境で検証してください。
テーマとの競合が疑われる場合は、一時的にWordPressの標準テーマへ変更して確認します。ただし、公開サイトで直接テーマを変更すると表示が崩れる可能性があるため注意が必要です。
7-4. キャッシュが残っている
設定変更前のキャッシュが残っていると、旧エディタが反映されていないように見えることがあります。
次のキャッシュを削除してください。
ブラウザキャッシュ
WordPressキャッシュプラグインのキャッシュ
レンタルサーバーのキャッシュ
CDNのキャッシュ
オブジェクトキャッシュ
ブラウザのシークレットモードや別のブラウザで管理画面を開く方法も有効です。
管理画面までキャッシュする設定になっている場合は、ログインユーザーや管理画面をキャッシュ対象から除外しましょう。
7-5. WordPress本体やプラグインが古い
WordPress本体、Classic Editor、テーマ、ほかのプラグインが古いと、互換性の問題が発生する場合があります。
管理画面の「ダッシュボード」から「更新」を開き、利用可能な更新を確認してください。
更新前には必ずバックアップを取得します。特に長期間更新していないサイトでは、一度にすべてを更新すると問題の原因を特定しにくくなります。
テスト環境で次の順番を目安に更新し、その都度動作を確認しましょう。
Classic Editorを含むプラグイン
使用中のテーマ
WordPress本体
PHPのバージョン
更新後は、投稿の新規作成、既存記事の編集、下書き保存、プレビュー、公開まで確認してください。
8. WordPress旧エディタを使い続ける際の注意点
旧エディタに戻した後も、安全かつ安定してサイトを運用するための管理が必要です。
使いやすいからといって、更新や互換性の確認を止めないようにしましょう。
8-1. セキュリティ対策として更新を怠らない
旧エディタを使用する場合でも、WordPress本体、テーマ、プラグインは定期的に更新してください。
更新を放置すると、既知の脆弱性や不具合が残る可能性があります。
最低限、次の対策を行いましょう。
WordPress本体を更新する
Classic Editorを更新する
使用中のテーマとプラグインを更新する
不要なテーマとプラグインを削除する
定期的にバックアップを取る
管理者パスワードを適切に管理する
Classic Editorを利用していること自体よりも、古いバージョンを放置することのほうが問題につながりやすいため、更新状況を定期的に確認してください。
8-2. 将来的な互換性を確認する
WordPressでは、ブロックを中心とした編集機能の開発が進められています。
今後追加されるテーマやプラグインが、ブロックエディターを前提とする可能性もあります。新しいテーマやプラグインを導入するときは、Classic Editorとの互換性を確認しましょう。
特に次の項目を確認してください。
旧エディタのサポートが明記されているか
メタボックスが正常に表示されるか
投稿の保存や更新に問題がないか
カスタム投稿タイプを編集できるか
ブロック必須の機能ではないか
本番サイトへ導入する前にテスト環境で検証すれば、トラブルを防ぎやすくなります。
8-3. ブロックエディター対応テーマとの相性に注意する
ブロックテーマは、サイトエディターを使ってヘッダー、フッター、テンプレートなどをブロックで編集する仕組みです。WordPress公式ドキュメントでも、サイトエディターはブロックテーマを有効化している場合に利用できると説明されています。WordPress.org
投稿本文をClassic Editorで編集できても、サイト全体のデザイン編集にはブロック操作が必要になることがあります。
旧エディタを中心に運用したい場合は、従来型のクラシックテーマを選ぶほうが管理しやすいことがあります。ただし、現在のテーマから変更するとデザインやウィジェット設定が変わる可能性があるため、慎重に判断してください。
8-4. いずれブロックエディターへ移行する選択肢も考える
旧エディタを使い続けることは可能ですが、将来的な運用を考え、ブロックエディターへの移行も選択肢に入れておきましょう。
すぐに全面移行する必要はありません。例えば、次のように段階的に慣れる方法があります。
新規記事だけブロックエディターで作成する
テストサイトで操作を練習する
よく使うブロックだけ覚える
記事テンプレートをブロックパターンとして用意する
旧記事は旧エディタのまま維持する
Classic Editorでエディターの切り替えを許可しておけば、記事ごとに使い分けることもできます。
既存記事を無理に変換するのではなく、サイトの更新計画に合わせて少しずつ移行すると負担を抑えられます。
9. WordPress旧エディタに関するよくある質問
最後に、WordPressの旧エディタやClassic Editorに関するよくある質問に回答します。
9-1. Classic Editorは無料で使える?
Classic Editorは、WordPress.orgのプラグインディレクトリから無料でインストールできます。
有料版への登録やライセンスキーの購入は必要ありません。WordPressの管理画面で「Classic Editor」と検索し、インストールして利用できます。
ただし、WordPress.comを利用している場合は、契約プランによって外部プラグインをインストールできないことがあります。
9-2. 旧エディタに戻すと記事データは消える?
Classic Editorを有効化しただけで、投稿や固定ページのデータが削除されることは通常ありません。
変更されるのは主に編集画面です。記事データはWordPressのデータベースに保存されています。
ただし、ブロックエディターで作成した複雑なレイアウトを旧エディタで編集して保存すると、構造や表示が変わる可能性があります。
念のため、次の対応を行ってください。
サイト全体をバックアップする
編集前の記事内容を複製する
保存前にプレビューを確認する
複雑な記事はブロックエディターのまま編集する
9-3. ブロックエディターと旧エディタは併用できる?
Classic Editorの設定でユーザーによる切り替えを許可すれば、ブロックエディターと旧エディタを併用できます。
投稿一覧から使用するエディターを選択したり、ユーザーごとに標準エディターを変更したりすることが可能です。WordPress.org Corsu+1
ただし、同じ記事を両方のエディターで頻繁に編集すると、ブロックやHTMLの構造が変わる可能性があります。
記事ごとに使用するエディターを決め、チーム内で運用ルールを共有しておくとよいでしょう。
9-4. Classic Editorを削除するとどうなる?
Classic Editorを停止または削除すると、通常はWordPress標準のブロックエディターが再び使用されます。
投稿や固定ページのデータが削除されるわけではありませんが、旧エディタ向けのプラグインやメタボックスが正常に表示されなくなる可能性があります。
削除する場合は、次の点を確認してください。
ブロックエディターで既存記事を開けるか
独自の入力欄が表示されるか
記事の更新や保存ができるか
公開ページの表示が崩れていないか
問題がなければ、Classic Editorを削除しても運用を継続できます。
9-5. スマホでも旧エディタは使える?
スマートフォンのブラウザからWordPress管理画面にアクセスすれば、旧エディタを利用できる場合があります。
ただし、パソコン向けの編集画面を小さな画面で操作することになるため、ツールバーやサイドメニューが使いにくいことがあります。
また、WordPressのモバイルアプリはブラウザ版の管理画面とは編集方法が異なり、Classic Editorの設定が同じように反映されない場合があります。
スマートフォンで旧エディタを使用する場合は、次の点を事前に確認してください。
タイトルと本文を問題なく入力できるか
画像をアップロードできるか
下書き保存と更新ができるか
HTMLが意図せず変更されないか
プレビューが正常に表示されるか
長文の作成やHTML編集は、画面の広いパソコンで行うほうが安全です。
まとめ
WordPressの旧エディタに戻す場合は、公式プラグインのClassic Editorを利用する方法が基本です。
管理画面からClassic Editorをインストールして有効化し、「設定」の「投稿設定」で標準エディターを旧エディタに変更すれば、従来の投稿編集画面を利用できます。
ブロックエディターを使用させたくない場合は、ユーザーによるエディターの切り替えも無効にしておきましょう。記事や担当者によって使い分けたい場合は、切り替えを許可することで両方のエディターを併用できます。
Classic Editor以外にも、Disable Gutenbergやfunctions.phpを使う方法がありますが、初心者には管理画面だけで設定できるClassic Editorがおすすめです。
旧エディタに戻す前には、サイトのバックアップを取得し、ブロックで作成した記事の表示やテーマとの互換性を確認してください。旧エディタの使いやすさを活用しながら、将来的なブロックエディターへの移行も含めて、自分のサイトに適した運用方法を選びましょう。

