フリーランスがワードプレスで案件を獲得する方法|必要スキル・単価相場・始め方を徹底解説
はじめに
WordPress(ワードプレス)は、企業サイトや店舗サイト、ブログ、オウンドメディアなど、幅広いWebサイトに利用されているCMSです。2026年6月時点では、世界のWebサイト全体の約4割でWordPressが使われており、サイト制作だけでなく、改修、保守、SEO、記事更新などの案件も継続的に発生しています。W3Techs
そのため、WordPressのスキルを身につけることは、フリーランスとして案件を獲得する有力な選択肢になります。高度なプログラミングが必要な案件がある一方、既存テーマを利用したサイト制作や記事入稿など、未経験者が挑戦しやすい仕事もあります。
ただし、WordPressを操作できるだけで安定して稼げるわけではありません。案件の種類に応じた技術力、クライアントの課題を把握する力、見積もりや契約に関する知識が必要です。
本記事では、フリーランスがWordPressで案件を獲得する方法をはじめ、仕事内容、必要スキル、単価相場、未経験からの始め方、収入を伸ばすコツまで詳しく解説します。
1. フリーランスがワードプレスで案件を獲得できる理由
1-1. ワードプレス案件がフリーランスに向いている理由
WordPress案件がフリーランスに向いている理由は、業務内容や案件規模が幅広いからです。
たとえば、数ページの店舗サイト制作、既存サイトの文字修正、プラグイン設定、大規模メディアの機能開発など、依頼内容によって求められるスキルが異なります。初心者は小規模な更新作業から始め、経験を積んだ後にオリジナルテーマ制作やシステム開発へ進むことが可能です。
また、WordPressの作業はインターネット環境とパソコンがあれば進められるため、リモートワークとの相性にも優れています。クライアントとの打ち合わせから制作、修正、納品までオンラインで完結する案件も少なくありません。
制作後には、更新代行やバックアップ、セキュリティ対策といった継続業務も発生します。単発の制作案件から月額制の保守契約へつなげやすいことも、フリーランスに適している理由です。
1-2. 検索ユーザーが知りたい「稼げるのか」「未経験でも可能か」
結論からいえば、WordPressを活用してフリーランスとして稼ぐことは可能です。ただし、収入は担当できる業務範囲や営業力によって大きく異なります。
管理画面の操作だけができる場合、記事入稿や簡単な更新作業が中心になるため、単価は低くなりやすい傾向があります。一方、HTML・CSS・JavaScript・PHPを扱い、デザインやSEO、サーバー管理まで対応できれば、制作案件や継続案件を獲得しやすくなります。
未経験者でも、基礎学習とポートフォリオ制作を行えば案件獲得を目指せます。ただし、学習しただけではクライアントに実力を判断してもらえません。実際にサイトを制作し、どのような課題を解決できるのかを示すことが重要です。
最初から高単価を狙うより、対応可能な作業から始め、実績や評価を積みながら徐々に単価を上げるのが現実的です。
1-3. ワードプレス案件の主な種類
フリーランス向けのWordPress案件には、主に次のような種類があります。
新規Webサイトの制作
ランディングページの制作
既存サイトの修正やリニューアル
テーマや子テーマのカスタマイズ
オリジナルテーマの開発
プラグインの導入や設定
独自機能の追加
記事入稿や画像登録
サイトの保守や更新
SEO対策や表示速度改善
不具合やエラーの修正
サーバー移転やドメイン変更
案件を探す際は、「WordPress案件」という言葉だけで判断せず、作業範囲を確認する必要があります。記事の入稿作業とオリジナルテーマ開発では、必要な知識も報酬も大きく異なるからです。
自分が対応できる業務と、今後伸ばしたい分野を整理しておくと、適切な案件を選びやすくなります。
1-4. Web制作・ブログ運営・保守運用で需要が高い背景
WordPressは、専門知識がない担当者でも記事や固定ページを更新しやすい仕組みを備えています。企業が情報発信を内製化しやすいため、コーポレートサイトや採用サイト、オウンドメディアなどで利用されています。
一方、導入後の運用には専門的な作業が必要です。WordPress本体やテーマ、プラグインの更新、不具合への対応、バックアップ、セキュリティ対策などは、社内担当者だけでは対応できないことがあります。
さらに、Webサイトは制作して終わりではありません。検索順位や問い合わせ数を改善するためには、記事の追加、導線の見直し、表示速度改善などを継続的に行う必要があります。
こうした制作後の課題をまとめて解決できるフリーランスには、安定した需要が期待できます。
2. フリーランス向けワードプレス案件の仕事内容
2-1. ワードプレスサイト制作
WordPressサイト制作では、クライアントの目的や要望を確認し、サイト設計から公開までを担当します。
一般的な作業工程は次のとおりです。
ヒアリング
要件定義
サイト構成の設計
ワイヤーフレーム作成
デザイン制作
コーディング
WordPressへの組み込み
動作確認
公開作業
操作方法の説明
既存テーマを利用する案件では、テーマの設定やブロックエディターを使ってページを作成します。オリジナルデザインの案件では、HTMLやCSSで作成したページをWordPressのテーマとして組み込む作業が必要です。
クライアントが自分で更新できるよう、投稿画面やカスタムフィールドを設計することも重要な仕事です。
2-2. 既存サイトのカスタマイズ・改修
既存サイトのカスタマイズ・改修は、WordPress案件のなかでも比較的見つけやすい仕事です。
具体的には、次のような依頼があります。
文章や画像の差し替え
レイアウトの変更
ページの追加
お問い合わせフォームの修正
スマートフォン表示の調整
ヘッダーやフッターの変更
SNSや外部サービスとの連携
不具合やエラーの修正
既存サイトを修正する場合、現在のテーマやプラグイン、サーバー環境を調査しなければなりません。修正箇所以外に影響を与えないよう、事前にバックアップを取り、テスト環境で動作を確認することが大切です。
小さな修正案件でも、迅速で丁寧に対応すれば、その後の保守や追加制作につながる可能性があります。
2-3. テーマ制作・子テーマ編集
WordPressテーマは、サイトのデザインや表示方法を管理するファイルの集まりです。
オリジナルテーマ制作では、HTML・CSS・JavaScriptで作成したデザインを、PHPやWordPressのテンプレートタグを使って動的なサイトに変換します。投稿一覧、個別記事、固定ページ、カテゴリー、検索結果など、それぞれの表示を設計します。
既存テーマを編集するときは、親テーマを直接変更せず、子テーマを利用するのが基本です。親テーマを直接編集すると、アップデート時に変更内容が消える可能性があるからです。
テーマ制作まで対応できるようになると、既存テーマの設定だけを行う制作者との差別化につながります。
2-4. プラグイン導入・設定
プラグインとは、WordPressに機能を追加するための仕組みです。
お問い合わせフォーム、SEO設定、バックアップ、セキュリティ、キャッシュ、会員機能など、さまざまな機能を追加できます。案件では、クライアントの要望に合うプラグインを選び、導入や初期設定を行います。
ただし、必要以上にプラグインを増やすと、サイトの表示速度低下や不具合、セキュリティリスクにつながる場合があります。似た機能を持つプラグインを重複して入れないことも重要です。
プラグインを導入するときは、更新状況、利用実績、対応しているWordPressのバージョンなどを確認し、継続的に保守できるものを選びます。
2-5. サイト保守・更新代行
サイト保守・更新代行は、制作後のWebサイトを安全かつ正常な状態に保つ仕事です。
主な作業には、次のようなものがあります。
WordPress本体の更新
テーマやプラグインの更新
定期バックアップ
セキュリティチェック
サイトの表示確認
リンク切れの確認
軽微な文章や画像の修正
障害発生時の復旧
月次レポートの作成
保守案件は月額契約にしやすいため、フリーランスの収入安定に役立ちます。1社あたりの金額が小さくても、複数社と契約することで毎月の固定収入を増やせます。
ただし、障害対応の有無や対応時間、修正作業の上限などを事前に決めておかないと、作業量が膨らむため注意が必要です。
2-6. SEO対策・表示速度改善
WordPressサイトを制作した後、検索流入や問い合わせを増やすためにSEO対策を依頼されることがあります。
SEO関連の作業には、次のようなものがあります。
タイトルや見出しの最適化
メタディスクリプションの設定
内部リンクの改善
URL構造の見直し
XMLサイトマップの設定
構造化データの実装
記事構成やキーワードの提案
インデックス状況の確認
表示速度改善では、画像の圧縮、不要なCSSやJavaScriptの整理、キャッシュ設定、遅延読み込み、サーバー環境の見直しなどを行います。
SEOや表示速度改善は、単にサイトを作るだけでなく、成果まで支援できるスキルです。制作と組み合わせることで、高単価案件や継続契約につなげやすくなります。
2-7. ブログ・メディア運営サポート
ブログやオウンドメディアの運営サポートでは、記事を公開するためのさまざまな業務を担当します。
具体的には、記事入稿、画像選定、文字装飾、内部リンク設定、カテゴリー管理、公開予約などです。案件によっては、キーワード選定、構成作成、ライティング、アクセス解析まで含まれます。
管理画面の操作が中心となる案件であれば、高度なコーディングスキルがなくても対応可能です。そのため、未経験者がWordPressの実務経験を積む入口としても適しています。
一方、単純作業だけでは単価が上がりにくいため、SEOや編集、アクセス解析などを学び、担当範囲を広げることが大切です。
3. ワードプレス案件の単価相場
3-1. 案件種類別の単価相場
WordPress案件の単価は、ページ数、デザイン、機能、納期、作業範囲によって変わります。以下は、フリーランスが受注する場合の一般的な目安です。
| 案件の種類 | 単価の目安 |
|---|---|
| 記事入稿・簡単な更新 | 1件1,000円〜5,000円 |
| 文章・画像の修正 | 5,000円〜3万円 |
| プラグイン導入・設定 | 1万円〜5万円 |
| 小規模なレイアウト修正 | 1万円〜10万円 |
| ランディングページ制作 | 5万円〜30万円 |
| 既存テーマを使ったサイト制作 | 10万円〜50万円 |
| オリジナルデザインのサイト制作 | 30万円〜100万円以上 |
| オリジナルテーマ制作 | 20万円〜80万円以上 |
| サイトリニューアル | 30万円〜150万円以上 |
| 月額保守・更新 | 月5,000円〜10万円以上 |
Web制作会社へ依頼する場合、小規模なWordPressサイトでも30万〜50万円程度、中規模以上では50万〜300万円程度が目安とされています。フリーランスの受注額は制作会社より低くなることがありますが、要件定義やデザイン、SEOまで担当する場合は相応の見積もりが必要です。Web幹事
なお、業務委託で企業の開発チームに参加する案件は、サイト一式の制作とは報酬体系が異なります。WordPress関連の常駐・準委任案件では、経験者向けに月額数十万円以上の募集もあります。フリーランススタート
3-2. 初心者・中級者・上級者で単価が変わる理由
初心者・中級者・上級者で単価が変わるのは、担当できる範囲と問題解決能力が異なるからです。
初心者は、既存テーマの設定や記事入稿、軽微な修正などから始めることが一般的です。作業手順が決まっているため挑戦しやすい一方、代替できる人が多く、単価は低くなりやすい傾向があります。
中級者になると、オリジナルデザインの実装、子テーマ編集、PHPによる機能調整などを担当できます。クライアントの要望に合わせて柔軟に対応できるため、制作一式を任されやすくなります。
上級者は、複雑な機能開発、外部システムとの連携、大規模サイトの設計、セキュリティ対策などを担当します。企画や要件定義、ディレクションまで対応できる人は、技術作業だけを行う制作者より高い報酬を得やすくなります。
3-3. 制作案件と保守案件の収益モデルの違い
制作案件は、サイトを完成させて納品することで報酬を得るフロー型の仕事です。1件あたりの売上は大きくなりますが、納品後には新しい案件を探さなければなりません。
一方、保守案件は、毎月一定の料金を受け取るストック型の仕事です。1社あたりの売上は制作案件より小さいものの、契約が続けば安定した収入になります。
理想的なのは、制作と保守を組み合わせることです。新規サイトを制作したクライアントに、次のような月額プランを提案します。
WordPressやプラグインの更新
バックアップ
セキュリティ監視
月数回までの軽微な修正
アクセス状況の報告
SEOやコンテンツ改善の提案
制作売上を確保しながら保守契約を増やすことで、営業活動に依存しすぎない収益構造を作れます。
3-4. 高単価案件を獲得しやすいスキル
高単価案件を獲得しやすいのは、クライアントの売上や業務効率に貢献できるスキルです。
特に評価されやすいスキルには、次のようなものがあります。
オリジナルテーマ開発
PHPによる独自機能の実装
カスタム投稿タイプやカスタムフィールドの設計
ECサイトや予約サイトの構築
外部APIや業務システムとの連携
SEO戦略の立案
表示速度の改善
セキュリティ対策
Webデザイン
要件定義やディレクション
アクセス解析や改善提案
複数のスキルを組み合わせることも効果的です。たとえば、「WordPress制作+SEO」「WordPress制作+広告運用」「WordPress制作+採用支援」のように、サイト制作後の成果まで支援できれば、価格だけで比較されにくくなります。
3-5. 安すぎる案件を避けるための判断基準
安い案件をすべて避ける必要はありません。未経験者が実績を作る目的で、小規模な案件を受けることには意味があります。
ただし、次のような案件には注意が必要です。
作業範囲が明確でない
修正回数が無制限
短納期にもかかわらず報酬が極端に低い
デザインや文章、画像をすべて受注者が用意する
公開後の不具合を無期限で無料対応する
連絡や打ち合わせの時間が報酬に含まれていない
有料テーマや素材の費用負担者が決まっていない
契約前に大量の作業を求められる
案件を判断するときは、報酬総額だけでなく、打ち合わせ、調査、修正、公開、連絡にかかる時間も含めて時給を計算します。
低単価案件を受ける場合も、「実績掲載を許可してもらう」「修正回数を限定する」など、将来につながる条件を設定することが重要です。
4. フリーランスがワードプレス案件で必要なスキル
4-1. HTML・CSSの基本スキル
HTMLはWebページの構造を作り、CSSはデザインやレイアウトを調整する言語です。
WordPressでは既存テーマを利用できますが、クライアントの細かな要望に対応するにはHTMLとCSSの知識が必要です。
最低限、次の内容を理解しておきましょう。
見出しや段落、リンク、画像などのHTMLタグ
CSSのセレクタや優先順位
余白やサイズの調整
FlexboxやGridを使ったレイアウト
スマートフォン対応
開発者ツールを使った確認方法
HTMLとCSSを理解していれば、表示崩れの原因を調査し、自分で修正できるようになります。
4-2. JavaScript・PHPの基礎知識
JavaScriptは、メニューの開閉やスライダー、アニメーションなど、Webページに動きを加えるために使われます。
WordPressのテーマやプラグインは、主にPHPで動いています。テンプレートの編集、投稿情報の取得、条件分岐、独自機能の追加などを行うには、PHPの基礎知識が必要です。
最初から高度なプログラムを作る必要はありません。まずは変数、配列、関数、条件分岐、繰り返し処理を理解し、既存コードを読める状態を目指します。
インターネット上のコードをそのまま貼り付けるだけでは、不具合やセキュリティ問題が発生する可能性があります。コードの意味を理解し、テスト環境で確認してから反映する習慣が大切です。
4-3. WordPress管理画面の操作スキル
未経験者が最初に身につけるべきなのが、WordPress管理画面の操作スキルです。
主な操作項目は次のとおりです。
投稿や固定ページの作成
画像やPDFの登録
カテゴリーやタグの設定
メニューの編集
ウィジェットの設定
テーマの変更
プラグインの追加と更新
ユーザー権限の管理
パーマリンクの設定
コメントの管理
ブロックエディターの使い方も重要です。文章、画像、ボタン、カラムなどのブロックを組み合わせ、読みやすいページを作れるようにしましょう。
クライアントへ操作方法を説明する機会もあるため、自分が使えるだけでなく、初心者にもわかりやすく伝えられることが求められます。
4-4. テーマ・プラグインの理解
テーマとプラグインは、WordPress案件で頻繁に扱います。
テーマについては、テンプレート階層、主要なテンプレートファイル、子テーマの仕組みを理解する必要があります。プラグインについては、機能だけでなく、更新状況や他のプラグインとの相性も確認します。
また、無料テーマや無料プラグインだけでなく、有料製品のライセンスにも注意が必要です。制作者が購入したライセンスを複数のクライアントサイトで利用できるとは限りません。
誰が購入し、誰が更新費用を負担するのかを明確にしておくことで、納品後のトラブルを防げます。
4-5. サーバー・ドメイン・SSLの基礎知識
WordPressサイトを公開するには、レンタルサーバーとドメインが必要です。
フリーランスとして制作を担当する場合、次の作業を求められることがあります。
サーバーの契約支援
ドメイン取得や設定
DNSの変更
WordPressのインストール
データベースの作成
SSLの設定
メールアドレスの作成
サイトの移転
PHPバージョンの確認
サーバーやドメインの操作を誤ると、サイトやメールが利用できなくなる可能性があります。変更前に設定内容を記録し、バックアップを取ったうえで作業することが重要です。
4-6. SEO・セキュリティ・表示速度改善の知識
WordPressサイトの価値を高めるには、制作以外の知識も必要です。
SEOでは、検索エンジンが内容を理解しやすいサイト構造と、ユーザーが読みやすいコンテンツを作ります。キーワードを不自然に詰め込むのではなく、検索意図を満たす情報を整理することが大切です。
セキュリティでは、WordPress本体、テーマ、プラグインを適切に更新し、不要なものを削除します。WordPress公式ドキュメントでも、各ソフトウェアを最新の状態に保ち、継続的に更新されているテーマやプラグインを選ぶことが重要とされています。WordPress Developer Resources+1
表示速度については、画像サイズ、プラグイン数、サーバー性能、CSSやJavaScriptの読み込みなど、複数の要素を確認します。
4-7. クライアント対応・ヒアリング力
WordPress案件では、技術力と同じくらいクライアント対応が重要です。
クライアントが「おしゃれなサイトを作りたい」と話していても、本当の目的は問い合わせ増加や採用強化かもしれません。要望をそのまま作業に変えるのではなく、背景にある課題を確認する必要があります。
ヒアリングでは、次の内容を整理します。
サイトを作る目的
想定しているユーザー
必要なページや機能
希望するデザイン
参考サイト
原稿や画像の準備状況
予算
希望納期
公開後の更新方法
専門用語を多用せず、選択肢とメリット・デメリットをわかりやすく説明できる人は信頼を得やすくなります。
5. 未経験からワードプレス案件を獲得する始め方
5-1. ワードプレスの基礎を学ぶ
最初に、WordPressの仕組みと管理画面の操作方法を学びます。
無料ブログを見るだけではなく、実際にWordPressをインストールして操作することが大切です。ローカル環境やレンタルサーバーを用意し、投稿、固定ページ、メニュー、テーマ、プラグインなどを一通り触ってみましょう。
基礎学習と並行して、HTML・CSSも学びます。その後、JavaScriptやPHPへ進むと、テーマの仕組みを理解しやすくなります。
学習内容を完璧に暗記してから制作を始める必要はありません。基本を学んだら、実際にサイトを作りながら不足している知識を補う方法が効率的です。
5-2. 自分のポートフォリオサイトを作る
ポートフォリオサイトは、フリーランスとしての名刺や営業資料になるWebサイトです。
掲載する主な内容は次のとおりです。
自己紹介
対応できる業務
使用できるスキル
制作実績
料金の目安
制作の流れ
よくある質問
お問い合わせフォーム
ポートフォリオサイト自体が、WordPressの制作スキルを示す実績になります。デザインだけでなく、スマートフォン表示、表示速度、文章の読みやすさも確認しましょう。
制作実績には、使用技術と担当範囲を記載します。「WordPressで作りました」だけではなく、「デザイン、コーディング、テーマ実装、公開作業を担当」のように具体化することが大切です。
5-3. 架空サイト制作で実績を作る
実案件の経験がなくても、架空の企業や店舗を想定したサイトを制作できます。
たとえば、次のようなサイトが考えられます。
美容室の店舗サイト
飲食店のサイト
士業事務所のサイト
採用サイト
オウンドメディア
個人事業主のサービスサイト
単に見た目を作るのではなく、ターゲット、目的、必要なページ、問い合わせまでの導線を考えて制作します。
実在する企業のロゴや文章、画像を無断で使用してはいけません。商用利用可能な素材を使い、架空のサイトであることを明記します。
5-4. クラウドソーシングに登録する
ポートフォリオを用意したら、クラウドソーシングへ登録して案件を探します。
プロフィールには、対応可能な業務、使用できるツール、連絡可能な時間帯などを記載します。初心者だからといって「何でもできます」と書くのではなく、現在対応できる範囲を明確にしましょう。
最初は、次のような小規模案件が候補になります。
WordPressへの記事入稿
画像や文章の差し替え
固定ページの追加
プラグインの設定
CSSによる軽微な修正
テスト環境へのサイト構築
応募数を増やすことは必要ですが、同じ文章を使い回すだけでは採用されにくくなります。募集内容を読み、相手の課題に合わせて提案文を作成しましょう。
5-5. 低単価案件で実績と評価を積む
未経験者は、実績や評価がないため、経験者と同じ条件で競うのが難しい場合があります。そのため、最初の数件は小規模で取り組みやすい案件を選ぶ方法があります。
ただし、赤字になるほど安い案件を受け続ける必要はありません。低単価案件は、実績と評価を得るための期間限定の戦略として利用します。
案件を受ける際は、次の点を確認しましょう。
自分のスキルで完了できるか
納期に余裕があるか
作業範囲が明確か
実績として公開できるか
評価や推薦文をもらえるか
数件の実績を作った後は、担当範囲や成果に応じて単価を見直します。
5-6. 直接営業・SNS・紹介で案件獲得につなげる
クラウドソーシング以外にも、制作会社への営業、SNS、ブログ、知人からの紹介など、さまざまな方法で案件を獲得できます。
直接営業では、相手のサイトを確認し、具体的な改善案を伝えることが重要です。一方的に自分のスキルを紹介するより、「スマートフォンでボタンが押しにくい」「更新情報が見つけにくい」など、相手にとってのメリットを示すほうが反応を得やすくなります。
SNSやブログでは、制作実績、学習内容、WordPressの改善事例などを発信します。継続的に情報を公開することで、専門性や人柄を伝えられます。
知人から仕事を紹介してもらうためには、どのような案件に対応できるのかを普段から伝えておくことも大切です。
5-7. 継続案件・保守契約へ広げる
サイトを納品した後は、保守や運用の提案を行います。
クライアントは、公開後に次のような課題を抱える可能性があります。
更新方法がわからない
プラグイン更新が不安
バックアップの方法がわからない
不具合が起きたときに対応できない
アクセスが増えない
記事を継続的に更新できない
これらの課題に合わせて、月額保守、更新代行、記事入稿、SEO改善などを提案します。
納品後に突然営業するのではなく、見積もりや契約の段階で、公開後の保守方法について説明しておくと契約につながりやすくなります。
6. ワードプレス案件を獲得する具体的な方法
6-1. クラウドソーシングで案件を探す
クラウドソーシングでは、「WordPress」「ホームページ制作」「サイト修正」「記事入稿」などのキーワードで検索します。
応募するときは、募集直後の案件を優先すると、発注者に提案を読んでもらえる可能性が高まります。ただし、急いで応募するあまり、募集内容を読み落とさないよう注意が必要です。
案件を選ぶ際は、発注者の評価や過去の募集履歴も確認します。説明が極端に少ない案件や、相場から大きく外れた報酬の案件は慎重に判断しましょう。
クラウドソーシングは手数料がかかる場合があります。手取り額を確認したうえで見積もることも重要です。
6-2. フリーランスエージェントを活用する
実務経験がある人は、フリーランスエージェントを活用する方法があります。
エージェントは、スキルや希望条件に合う案件を紹介し、契約条件の調整などを支援します。クラウドソーシングと比較すると、企業の開発チームへ参加する中長期案件が多い傾向があります。
WordPressだけでなく、PHP、JavaScript、Webディレクション、マーケティングなどの経験があると、紹介される案件の幅が広がります。
一方、週3日以上の稼働や一定の実務経験を求められる案件も多いため、未経験者はポートフォリオ制作や小規模案件で経験を積んでから利用するのが現実的です。
6-3. 制作会社に営業する
Web制作会社では、案件が集中したときや社内の人員が不足したときに、外部のフリーランスへ制作を依頼することがあります。
営業する際は、制作会社の事業内容や実績を確認し、自分がどの工程を支援できるかを伝えます。
たとえば、次のような伝え方ができます。
デザインデータからWordPressへ実装できる
コーディングのみ対応できる
既存テーマのカスタマイズができる
短納期の更新作業を支援できる
納品後の保守を担当できる
制作会社との取引では、仕様や納期を正確に守ることが特に重要です。安定して対応できれば、継続的に案件を紹介してもらえる可能性があります。
6-4. SNS・ブログから問い合わせを増やす
SNSやブログから案件を獲得するには、発注者が知りたい情報を継続的に発信します。
発信内容の例は次のとおりです。
制作実績
サイト改善の事例
WordPressの操作方法
よくあるトラブルの解決策
表示速度を改善した方法
SEOで意識したポイント
制作時の考え方
技術情報だけでなく、対応可能な業種やサービス内容も定期的に伝えましょう。発信を見た人が依頼方法をすぐ理解できるよう、プロフィールや記事からお問い合わせページへ誘導します。
問い合わせを増やすには、短期間で大量に投稿するより、役立つ情報を長期的に積み重ねることが大切です。
6-5. 知人・既存顧客から紹介をもらう
紹介案件は、発注者が一定の信頼を持った状態で相談してくれるため、成約しやすい方法です。
案件を紹介してもらうには、知人や既存顧客へ次の内容をわかりやすく伝えておきます。
どのようなサイトを作れるか
どのような業種を得意としているか
予算の目安
対応できる地域や働き方
相談方法
納品後に満足してもらえた場合は、「同じようなお悩みを持つ方がいればご紹介ください」と自然に依頼できます。
紹介者の信用にも関わるため、紹介案件では特に丁寧な連絡と進行管理が必要です。
6-6. 提案文で差別化するポイント
提案文では、自分の経歴を長く書くより、相手の依頼にどう対応するかを具体的に示します。
提案文には、次の内容を含めます。
募集内容を理解したこと
対応方法
類似実績
予定している作業工程
納期の目安
見積金額
確認したい事項
「WordPressが使えます」だけでは、他の応募者との差が伝わりません。「既存テーマを子テーマ化し、更新時に修正内容が消えない方法で対応します」のように、具体的な進め方を示すことが重要です。
募集文に質問が書かれている場合は、必ず回答します。指示を正確に読んでいることも、信頼を得る要素になります。
6-7. ポートフォリオで信頼を得る見せ方
ポートフォリオでは、完成したサイトの画像だけでなく、制作の背景を説明します。
各実績に次の情報を掲載すると、対応力が伝わりやすくなります。
サイトの目的
想定ユーザー
クライアントの課題
担当した範囲
使用した技術
工夫したポイント
制作期間
改善できた成果
守秘義務によって公開できない案件は、許可なく掲載してはいけません。サイト名を伏せ、担当内容だけを紹介できるかクライアントに確認しましょう。
また、ポートフォリオサイト自体に表示崩れやリンク切れがあると、信頼を損ないます。定期的に内容と動作を確認することが大切です。
7. ワードプレス案件で収入を伸ばすコツ
7-1. 制作だけでなく保守・運用まで提案する
制作案件だけで収入を得る場合、納品のたびに次の顧客を探す必要があります。収入を安定させるには、制作後の保守や運用まで提案しましょう。
月額保守には、更新、バックアップ、監視、軽微な修正などを含めます。複数のプランを用意すると、クライアントが予算に合わせて選びやすくなります。
たとえば、更新とバックアップだけの基本プラン、修正作業を含む標準プラン、SEO改善や定例会を含む上位プランに分ける方法があります。
対応内容と対応時間を明確にし、追加作業は別途見積もりにすることが重要です。
7-2. SEOやマーケティング支援を組み合わせる
クライアントが求めているのは、WordPressサイトそのものではなく、問い合わせ、集客、採用、販売などの成果です。
そのため、SEOやアクセス解析、コンテンツ制作などを組み合わせると、提供価値を高められます。
たとえば、サイト制作後に次の支援を提案できます。
検索キーワードの調査
記事企画
コンテンツ制作
アクセス解析
問い合わせ導線の改善
ランディングページの改善
メール配信との連携
成果に関わる支援は、継続契約へ発展しやすい分野です。ただし、SEOで必ず順位が上がるなど、保証できない結果を約束してはいけません。
7-3. 業種特化で専門性を高める
WordPress制作者は多いため、「どのようなサイトでも作れます」だけでは価格競争になりやすくなります。
そこで、飲食店、美容、医療、士業、不動産、採用など、特定の業種に専門性を持つ方法があります。
業種を絞ると、必要なページや機能、顧客の悩みを理解しやすくなります。過去の事例を活用できるため、ヒアリングや提案の精度も上がります。
たとえば、採用サイトに特化する場合、社員インタビュー、募集要項、応募導線など、採用に必要な要素をまとめて提案できます。
業界特有の広告規制や個人情報の取り扱いがある場合は、関連するルールも学ぶ必要があります。
7-4. ノーコード・デザイン・ライティングと掛け合わせる
WordPressに別のスキルを掛け合わせることで、案件の選択肢が増えます。
デザインができれば、デザインから実装まで一括で担当できます。ライティングができれば、サイトの文章や記事制作まで対応可能です。
ノーコードツールやブロックエディターを活用すれば、制作スピードを上げられます。ただし、操作できることだけでなく、サイト設計やユーザー導線を考える力も必要です。
自分ですべての作業を担当する必要はありません。デザイナーやライターと協力し、窓口やディレクションを担当する方法もあります。
7-5. 継続契約で収入を安定させる
フリーランスは月によって受注量が変動するため、継続契約を増やすことが重要です。
継続契約には、保守、記事更新、SEO、アクセス解析、改善提案などがあります。
契約を続けてもらうには、作業内容を報告するだけでなく、改善点を提案しましょう。たとえば、「今月はスマートフォンからのアクセスが増えているため、問い合わせボタンを見直す」といった提案です。
クライアントの事業や目標を理解し、先回りして提案できるフリーランスは、単なる作業者ではなくパートナーとして評価されます。
7-6. 単価交渉しやすい実績を作る
単価を上げるには、経験年数だけでなく、成果を説明できる実績が必要です。
次のような情報を記録しておきましょう。
制作したページ数
対応した機能
作業時間を短縮した事例
表示速度を改善した数値
問い合わせ数の変化
検索流入の変化
継続契約の期間
クライアントからの評価
単価交渉では、「経験が増えたから値上げしたい」と伝えるだけでは不十分です。対応範囲や提供価値がどのように増えたのかを説明します。
新規顧客から料金を改定し、実績を積んだ後に既存顧客と契約内容を見直す方法もあります。
8. フリーランスがワードプレス案件で失敗しない注意点
8-1. 要件定義を曖昧にしない
要件定義とは、制作するページや機能、作業範囲を具体的に決めることです。
「一般的な企業サイトを作る」といった曖昧な状態で始めると、途中でページや機能が追加され、作業量が増える可能性があります。
制作前に、次の内容を文書化しましょう。
ページ数
各ページの内容
必要な機能
デザインの範囲
原稿や画像の担当者
スマートフォン対応
対応ブラウザ
公開作業の有無
操作説明の有無
納品方法
追加作業が発生した場合の料金も決めておくと、トラブルを防げます。
8-2. 契約書・見積書・納期を明確にする
知人や小規模事業者からの依頼であっても、契約書と見積書を作成することが重要です。
契約書には、業務内容、報酬、支払時期、納期、著作権、秘密保持、契約解除などを記載します。
見積書では、「Webサイト制作一式」とまとめず、可能な範囲で項目を分けましょう。
要件定義
デザイン
コーディング
WordPress実装
フォーム設定
テスト
公開作業
納期については、クライアントが原稿や画像を提出する期限も決めます。素材の提供が遅れた場合、公開日を変更する可能性があることも記載しておきましょう。
8-3. 修正回数と対応範囲を決めておく
修正回数を決めていないと、細かな変更が繰り返され、予定以上の時間がかかります。
見積もりや契約書に、「デザイン修正は2回まで」「確定後の大幅な構成変更は追加料金」といった条件を記載しましょう。
ここでいう1回の修正が何を意味するのかも重要です。修正箇所をまとめて提出してもらい、一式の対応を1回と数える方法があります。
制作者側のミスによる修正と、クライアントの希望変更による修正は区別します。前者は無償で対応し、後者は契約条件に応じて追加見積もりとするのが一般的です。
8-4. セキュリティ対策を怠らない
WordPress案件では、制作時だけでなく、公開後のセキュリティも考える必要があります。
基本的な対策は次のとおりです。
WordPress本体を更新する
テーマやプラグインを更新する
不要なテーマやプラグインを削除する
推測されにくいパスワードを設定する
管理者権限を必要以上に付与しない
定期的にバックアップを取る
SSLを設定する
信頼できる製品を利用する
ログイン履歴や異常を確認する
更新前にはバックアップを取り、可能であればテスト環境で動作を確認します。
また、保守契約を結ばない場合は、納品後の更新責任が誰にあるのかを明確に伝えることが大切です。
8-5. 著作権・画像素材・ライセンスに注意する
インターネット上で見つけた画像や文章を、自由に使用できるとは限りません。
クライアントが提供した素材についても、利用許可を得ているか確認します。無料素材を使う場合は、商用利用、加工、クレジット表記などの条件を確認しましょう。
有料テーマ、プラグイン、フォント、写真素材には、それぞれライセンスがあります。制作費に含めるのか、クライアントが購入するのかを事前に決めます。
納品後にライセンス更新が必要な場合は、更新費用と手続きの担当者も説明しておきましょう。
8-6. 納品後の保守範囲を事前に確認する
サイトを納品した後、どこまで無料で対応するのかを決めておく必要があります。
一般的には、納品時点で存在していた制作者側の不具合について、一定期間の保証を設けます。一方、クライアントによる操作ミス、外部サービスの仕様変更、プラグイン更新後の不具合などは、別途対応とする場合があります。
次の内容を事前に確認しましょう。
無償保証の期間
無償対応の対象
更新作業の担当者
バックアップの担当者
障害時の連絡方法
緊急対応の時間帯
保守契約を結ばない場合の責任範囲
曖昧な善意で対応を続けると、無償作業が増えます。クライアントとの関係を長く保つためにも、範囲を明文化することが重要です。
9. ワードプレス案件におすすめの学習方法
9-1. 公式ドキュメントで基本を学ぶ
WordPressの仕様を正確に学ぶには、公式サイトや開発者向けドキュメントが役立ちます。
テーマ、プラグイン、テンプレート階層、セキュリティなど、実務で必要になる情報を確認できます。WordPressは更新されるため、古いブログ記事だけを参考にせず、公式情報と照らし合わせることが大切です。
最初からすべてを読む必要はありません。制作中にわからないことが出たとき、関連する項目を調べる習慣をつけましょう。
英語の情報が多い場合は、翻訳機能を使いながら、コード例と説明を確認します。
9-2. 書籍・動画講座で体系的に学ぶ
書籍や動画講座は、学ぶ順番が整理されているため、初心者が基礎を身につけるのに適しています。
教材を選ぶ際は、発行日や更新日を確認します。WordPressの管理画面やブロックエディターは変化するため、古すぎる教材では現在の操作方法と異なる場合があります。
動画を見るだけ、書籍を読むだけではスキルが定着しません。解説と同じ操作を自分の環境で行い、さらにデザインや文章を変更してみましょう。
複数の教材を同時に進めるより、ひとつの教材を最後まで実践したほうが、学習の抜けを減らせます。
9-3. 自作サイトで実践経験を積む
WordPressは、実際にサイトを作ることで理解が深まります。
自分のブログやポートフォリオを作り、次の作業を経験しましょう。
サーバーとドメインの設定
WordPressのインストール
テーマの導入
ページの作成
メニューの設定
プラグインの導入
フォームの設置
バックアップ
アクセス解析
サイトの公開
完成した後も、記事追加やデザイン変更、速度改善を繰り返します。実際に運用することで、制作時には気づかなかった課題を経験できます。
9-4. 模写・テーマカスタマイズで制作力を伸ばす
既存サイトのデザインを参考にして練習する模写は、HTML・CSSの実装力を高める方法です。
ただし、模写したサイトを自分の制作物として公開したり、実在企業のデザインをそのまま商用利用したりしてはいけません。あくまで非公開の学習目的として扱います。
テーマカスタマイズでは、子テーマを作り、色、文字サイズ、余白、レイアウトなどを変更します。慣れてきたら、テンプレートファイルの追加やカスタム投稿タイプの実装にも挑戦しましょう。
完成形を再現するだけでなく、「なぜこの構造になっているのか」を考えることが重要です。
9-5. 案件対応を通じて実務スキルを高める
教材で学べる内容と、実案件で必要になる能力は完全には一致しません。
実務では、クライアントの要望が曖昧だったり、予想していない環境で不具合が起きたりします。調査、説明、見積もり、進行管理まで含めて対応する必要があります。
最初は、自分のスキルで確実に対応できる小規模案件を選びましょう。わからないことを調べる時間も考慮し、余裕のある納期を設定します。
案件終了後には、うまくいった点と改善点を記録します。同じ作業を効率化できるよう、チェックリストやテンプレートを作ることも効果的です。
10. フリーランスのワードプレス案件に関するよくある質問
10-1. 未経験でもワードプレス案件は取れる?
未経験でもWordPress案件を獲得することは可能です。
ただし、学習を始めただけの状態では、発注者がスキルを判断できません。ポートフォリオや架空サイトを制作し、対応可能な作業を具体的に示す必要があります。
最初は、記事入稿、画像変更、固定ページ追加など、小規模な案件から始めるのが現実的です。実績と評価を積みながら、テーマカスタマイズやサイト制作へ対応範囲を広げましょう。
10-2. ワードプレスだけでフリーランスとして生活できる?
WordPress関連の仕事だけで生活することは可能ですが、「管理画面を操作できるだけ」では安定した収入を得にくい場合があります。
サイト制作、保守、SEO、コンテンツ運営など、複数のサービスを組み合わせることが重要です。
特に、単発案件だけに依存すると収入が不安定になります。制作案件から保守契約へつなげ、毎月の固定収入を増やすと安定しやすくなります。
営業、見積もり、契約、顧客対応も含めて事業として管理する必要があります。
10-3. コーディングができなくても案件を獲得できる?
コーディングができなくても、既存テーマを使った制作、記事入稿、更新代行などの案件は獲得できます。
WordPressのブロックエディターやページ作成機能を活用すれば、コードを書かずにページを作ることも可能です。WordPress公式サイトでも、テーマやブロックを利用してコードなしでサイトを構築できることが案内されています。WordPress.org 日本語+1
ただし、細かなデザイン調整や不具合修正には、HTMLやCSSの知識が必要になります。対応できる案件を増やし、単価を上げたい場合は、基礎的なコーディングを学ぶことをおすすめします。
10-4. ワードプレス案件の月収目安は?
月収は、経験、稼働時間、案件単価、継続契約数によって異なります。
副業で小規模案件を月に数件受ける場合は、月数万円程度から始まることがあります。サイト制作を一人で担当できるようになると、月20万〜50万円以上を目指せる可能性があります。
PHP開発、ディレクション、SEOなどを組み合わせ、企業の中長期案件へ参画する経験者であれば、月50万〜80万円以上の案件も選択肢になります。
ただし、案件単価がそのまま手取りになるわけではありません。サーバー代、ソフトウェア代、外注費、税金、社会保険料なども考慮する必要があります。
10-5. 副業から始めても問題ない?
WordPressの仕事は、副業から始められます。
平日の夜や休日に、小規模な更新案件やサイト修正を受けながら経験を積む方法があります。本業の収入を維持したまま、案件獲得や顧客対応を経験できることがメリットです。
ただし、勤務先の副業規定を確認し、本業と競合する案件や情報漏えいに注意してください。
納期を守るために、副業で確保できる時間を正確に把握し、同時に多くの案件を受けすぎないことも大切です。
10-6. 案件獲得までにどれくらい学習すべき?
学習期間だけで判断するのではなく、案件を完了できる状態かどうかで判断します。
記事入稿や簡単な更新案件であれば、WordPress管理画面の基本操作を身につけた段階で挑戦できます。サイト制作案件を受ける場合は、少なくとも自力で複数ページのサイトを完成させ、公開まで行えることが目安です。
学習中でも、対応範囲が明確な小規模案件へ応募できます。ただし、できない作業を「できます」と伝えて受注してはいけません。
案件獲得後も学習は続きます。WordPressの更新、新しい制作方法、SEOやセキュリティの変化に対応するため、継続的に知識を身につける必要があります。
まとめ
フリーランスがWordPressで案件を獲得するには、WordPressの操作方法だけでなく、HTML・CSS、テーマやプラグイン、サーバー、SEO、セキュリティなどの知識が必要です。
未経験者は、基礎を学んだ後にポートフォリオや架空サイトを制作し、記事入稿や軽微な修正などの小規模案件から実績を積みましょう。クラウドソーシングだけでなく、制作会社への営業、SNSやブログ、知人からの紹介など、複数の獲得経路を持つことも重要です。
収入を伸ばすためには、単発のサイト制作だけで終わらせず、保守、更新、SEO、コンテンツ運営まで提案します。特定業種に専門性を持ち、クライアントの成果につながるサービスを提供できれば、価格競争から抜け出しやすくなります。
一方で、要件定義や契約内容が曖昧なまま案件を進めると、修正作業や無償対応が増える可能性があります。作業範囲、納期、修正回数、納品後の保守について、事前に明文化しておきましょう。
WordPress案件は、初心者向けの作業から高度な開発まで幅広く存在します。現在のスキルで対応できる仕事から始め、制作実績と継続契約を着実に増やすことが、フリーランスとして安定した収入を得る近道です。

