ワードプレス クラシックエディターとは?使い方・設定方法・ブロックエディターとの違いを徹底解説
WordPressでは、2018年12月に公開されたWordPress 5.0からブロックエディターが標準になりました。しかし、公式の「Classic Editor」プラグインを導入すれば、従来のワードプレス クラシック編集画面を利用できます。
この記事では、ワードプレスのクラシックエディターとは何か、ブロックエディターとの違い、有効化・設定方法、基本的な使い方、よくあるトラブルまで詳しく解説します。
1. ワードプレスのクラシックエディターとは
1-1. クラシックエディターの概要
クラシックエディターとは、WordPress 4系まで標準で使われていた投稿・固定ページの編集画面です。
Microsoft WordやGoogleドキュメントのように、ひとつの大きな入力欄へ文章や画像を入れて記事を作成します。文字を太字にしたり、見出しを設定したり、リンクや画像を挿入したりする操作は、編集画面上部のツールバーから行います。
編集モードには、完成イメージを確認しながら入力できる「ビジュアル」と、HTMLを直接編集できる「テキスト」の2種類があります。
1-2. クラシックエディターが使われている理由
現在もクラシックエディターが使われている主な理由は、操作がシンプルで、過去のWordPress環境との互換性を維持しやすいからです。
特に、次のようなサイトではクラシックエディターが選ばれることがあります。
長文記事を中心に更新しているブログ
過去の記事をクラシックエディターで作成しているサイト
旧式のメタボックスやショートコードを多用しているサイト
クラシック編集画面を前提としたテーマやプラグインを使用しているサイト
複数の編集者が従来の操作方法に慣れているサイト
WordPress公式のClassic Editorプラグインも、従来の投稿編集画面を復元し、旧式のメタボックスやクラシック画面に依存するプラグインを利用できるようにするものと説明されています。
1-3. ブロックエディターとの関係
ブロックエディターは、段落、見出し、画像、リスト、動画などを、それぞれ独立した「ブロック」として配置する編集方式です。「Gutenberg(グーテンベルク)」と呼ばれることもあります。
一方、クラシックエディターは、記事全体をひとつの入力欄で編集します。
WordPressの標準はブロックエディターですが、Classic Editorプラグインを導入すれば、クラシックエディターを標準にしたり、記事ごとに2つのエディターを使い分けたりできます。
また、ブロックエディターには「クラシック」ブロックが用意されています。クラシックブロックを使うと、ブロックエディター内で従来に近いツールバーを使って文章を編集できます。
1-4. 現在もクラシックエディターは使えるのか
現在もクラシックエディターは利用できます。
2026年6月時点では、公式のClassic EditorプラグインがWordPress.orgで公開・更新されており、WordPress 7.0までの動作確認情報が掲載されています。
ただし、クラシックエディターが将来にわたって無期限に提供されると保証されているわけではありません。WordPress本体の開発はブロックエディターを中心に進んでいるため、長期的にはブロックエディターへの移行も検討しておく必要があります。
2. ワードプレス クラシックでできること
2-1. 文章の入力・装飾
クラシックエディターでは、通常の文章入力に加えて、次のような文字装飾を行えます。
太字
斜体
取り消し線
文字色
左寄せ、中央寄せ、右寄せ
見出し
段落
下線
インデント
ツールバーのアイコンを押すだけで装飾できるため、HTMLの知識がない初心者でも基本的な記事を作成できます。
Windowsでは「Ctrl+B」、Macでは「Command+B」で太字にするなど、キーボードショートカットも利用できます。
2-2. 画像・メディアの挿入
編集画面上部の「メディアを追加」をクリックすると、記事内へ画像、音声、動画、PDFなどを挿入できます。
パソコンから新しいファイルをアップロードするほか、すでにメディアライブラリへ登録されている画像を選ぶことも可能です。
画像を挿入する際には、代替テキスト、配置、リンク先、表示サイズなどを設定できます。SEOやアクセシビリティを考慮し、代替テキストには画像の内容を簡潔に入力しましょう。
2-3. リンク・引用・リストの作成
クラシックエディターでは、文字列を選択してリンクボタンを押すだけで、内部リンクや外部リンクを設定できます。
引用文には引用ボタンを使い、項目を整理したい場合は次のリストを利用します。
箇条書きリスト
番号付きリスト
情報をリスト形式で整理すると内容を理解しやすくなります。ただし、記事全体を箇条書きにするのではなく、手順や比較項目など、整理が必要な部分に限定して使用することが大切です。
2-4. HTML編集
編集画面右上の「テキスト」タブへ切り替えると、記事のHTMLを直接編集できます。
たとえば、次のような調整が可能です。
HTMLタグの追加・修正
CSSクラスの指定
アフィリエイト広告コードの挿入
表やボタンのコード挿入
ショートコードの入力
不要なタグの削除
HTML編集を行う際は、開始タグと終了タグの対応を確認してください。誤ったコードを入力すると、レイアウトが崩れたり、意図しない範囲まで文字装飾が適用されたりすることがあります。
2-5. 固定ページ・投稿ページの編集
クラシックエディターは、通常の投稿だけでなく固定ページにも利用できます。
投稿は、ブログ記事やお知らせなど、時系列で追加するコンテンツに向いています。固定ページは、会社概要、サービス紹介、お問い合わせ、プライバシーポリシーなど、独立して掲載するページに適しています。
カスタム投稿タイプでクラシックエディターを使用できるかどうかは、テーマやプラグイン側の設定によって異なります。
3. クラシックエディターとブロックエディターの違い
3-1. 編集画面の違い
クラシックエディターは、ひとつの入力欄に記事全体を入力します。上部には文章を装飾するためのツールバーが表示され、画面右側には公開設定、カテゴリー、タグ、アイキャッチ画像などの設定欄があります。
ブロックエディターでは、段落や画像を個別のブロックとして追加します。各ブロックを選択すると、そのブロック専用の設定項目が表示されます。
3-2. 操作方法の違い
クラシックエディターは、文章を続けて入力し、必要な部分を選択して装飾する操作が中心です。
ブロックエディターでは、追加したい要素に応じてブロックを選びます。画像を入れる場合は画像ブロック、表を作る場合はテーブルブロック、複数列のレイアウトを作る場合はカラムブロックを使用します。
文章執筆を中心に考えるとクラシックエディターは直感的ですが、複雑なレイアウトを作る場合はブロックエディターのほうが操作しやすい傾向があります。
3-3. デザイン編集の自由度の違い
デザイン編集の自由度は、基本的にブロックエディターのほうが高いといえます。
ブロックエディターでは、背景色、余白、カラム、ボタン、カバー画像、グループ、パターンなどを組み合わせ、HTMLを直接書かなくても多様なレイアウトを作成できます。
クラシックエディターで同様のデザインを作るには、HTMLやCSS、ショートコード、テーマ独自の装飾機能が必要になる場合があります。
3-4. 初心者にとっての使いやすさの違い
文章作成ソフトに慣れている初心者には、クラシックエディターのほうが分かりやすく感じられることがあります。基本的には文章を入力し、ツールバーで装飾するだけだからです。
一方、WordPressを初めて使う人で、今後長くサイトを運営する予定なら、最初からブロックエディターを覚える選択肢もあります。現在のWordPressはブロックを中心に機能が拡張されているためです。
3-5. どちらを使うべきか
次のような人には、クラシックエディターが向いています。
文章中心のブログを運営している
従来の編集画面に慣れている
既存記事との編集環境を統一したい
古いテーマやプラグインとの互換性を優先したい
ショートコードを多用している
次のような人には、ブロックエディターが向いています。
WordPressを新しく始める
画像やボタンを使ったページを作りたい
複数列などのレイアウトを簡単に作りたい
ブロックテーマを使用したい
将来のWordPress環境に合わせたい
どちらか一方にすぐ統一する必要はありません。Classic Editorの設定で切り替えを許可し、記事ごとに使い分ける方法もあります。
4. クラシックエディターのメリット・デメリット
4-1. クラシックエディターのメリット
クラシックエディターの主なメリットは次のとおりです。
操作がシンプル
文章をひとつの入力欄へ続けて入力できるため、執筆に集中しやすい編集画面です。
従来のWordPress環境と互換性が高い
古いテーマ、ショートコード、メタボックス、プラグインのなかには、クラシック編集画面を前提として設計されているものがあります。
長文記事を編集しやすい
段落ごとにブロックを選択する必要がなく、記事全体を文書として編集できます。
HTML全体を確認しやすい
テキストモードへ切り替えると、記事本文のHTMLをひとつの画面で確認できます。
4-2. クラシックエディターのデメリット
一方で、次のようなデメリットがあります。
複雑なレイアウトを作りにくい
カラム、ボタン、背景、グループなどのデザインを作るには、HTMLやCSS、ショートコードが必要になる場合があります。
今後の新機能を活用しにくい
WordPressの新しい編集・デザイン機能は、ブロックエディターを中心に追加されています。
プラグインへの依存が発生する
現在のWordPressで従来の編集画面を使用するには、通常はClassic Editorプラグインが必要です。
ブロックテーマとの相性に制約がある
フルサイト編集やブロックテーマはブロックを前提としているため、テンプレートやサイト全体の編集をクラシックエディターへ置き換えることはできません。Classic Editor公式ページでも、フルサイト編集とブロックテーマには対応しないと案内されています。
4-3. ブログ運営で向いているケース
クラシックエディターは、記事本文が中心のブログやメディアに向いています。
たとえば、コラム、ニュース、レビュー、ノウハウ記事、アフィリエイト記事など、基本構成が「見出し・文章・画像」で完結する場合は、クラシックエディターでも十分に運営できます。
すでに多数の記事をクラシックエディターで作成しているサイトでは、無理に一括移行するよりも、新規記事から段階的にブロックエディターを試すほうが安全です。
4-4. クラシックエディターを使い続ける際の注意点
クラシックエディターを使い続ける場合は、次の点に注意しましょう。
WordPress本体、テーマ、プラグインを定期的に更新する
更新前にバックアップを取る
テーマやプラグインの対応状況を確認する
新しいWordPress環境で表示崩れがないか検証する
ブロックエディターへの移行方法も把握しておく
本番サイトで変更する前にテスト環境で確認する
クラシックエディターだけを更新し、WordPress本体やほかのプラグインを古い状態のまま使うのは避けてください。サイトの安全性は、利用しているシステム全体の更新状況によって左右されます。
5. ワードプレスでクラシックエディターを有効化する方法
5-1. Classic Editorプラグインをインストールする
WordPressの管理画面へログインし、左側メニューから「プラグイン」→「新規プラグインを追加」を選択します。
検索欄へ「Classic Editor」と入力してください。
検索結果には似た名称のプラグインが表示されることがあるため、WordPress公式のClassic Editorであることを確認します。
5-2. Classic Editorプラグインを有効化する
Classic Editorが表示されたら、「今すぐインストール」をクリックします。
インストール完了後、ボタンが「有効化」に変わるので、そのままクリックしてください。
有効化すると、使用中のテーマや設定によっては自動的に従来のクラシック編集画面へ切り替わります。
5-3. 投稿画面がクラシック表示になっているか確認する
管理画面から「投稿」→「新規投稿を追加」を開きます。
次の特徴が表示されていれば、クラシックエディターが有効になっています。
タイトル欄の下に大きな本文入力欄がある
「メディアを追加」ボタンがある
「ビジュアル」「テキスト」のタブがある
本文入力欄の上に文字装飾ツールバーがある
ブロック追加用の「+」ボタンが中心の画面になっている場合は、ブロックエディターが開いています。
5-4. プラグインを使わずにクラシックエディターを使う方法はあるか
テーマや独自プラグインのコードを使って、特定の投稿タイプでブロックエディターを無効化することは技術的には可能です。
ただし、コードによる変更には、WordPress更新時の不具合、テーマ変更時の設定消失、ほかのプラグインとの競合といったリスクがあります。
初心者は、WordPress公式のClassic Editorプラグインを使用する方法が安全です。
完全なクラシック編集画面が必要ない場合は、ブロックエディター内の「クラシック」ブロックを使う方法もあります。クラシックブロックでは、従来に近いツールバーで文章を編集し、必要に応じて内容を個別のブロックへ変換できます。
6. クラシックエディターの設定方法
6-1. デフォルトエディターを設定する方法
Classic Editorを有効化したら、管理画面の「設定」→「投稿設定」を開きます。
「すべてのユーザーのデフォルトエディター」で、次のいずれかを選択できます。
クラシックエディター
ブロックエディター
クラシックエディターを標準にしたい場合は「クラシックエディター」を選び、画面下部の「変更を保存」をクリックします。
Classic Editorには、管理者がすべてのユーザーの標準エディターを設定する機能があります。
6-2. ユーザーごとにエディターを切り替える方法
「ユーザーにエディターの切り替えを許可」を「はい」にすると、各ユーザーが自分の利用するエディターを選択できます。
ユーザーごとの標準エディターは、管理画面の「ユーザー」→「プロフィール」から変更します。
複数人でサイトを管理している場合、クラシックエディターに慣れた担当者とブロックエディターを使いたい担当者が、それぞれ自分に合った編集画面を選べます。
6-3. 投稿画面でクラシックエディターとブロックエディターを切り替える方法
エディターの切り替えを許可している場合、投稿一覧や編集画面に、別のエディターで開くためのリンクが表示されます。
投稿一覧では、記事タイトル付近の操作リンクから「クラシックエディター」または「ブロックエディター」を選択します。
公式プラグインの仕様では、記事ごとに最後に使用したエディターが記録され、次回も同じエディターで開く仕組みになっています。
6-4. 設定が反映されないときの確認ポイント
設定が反映されない場合は、次の項目を確認してください。
Classic Editorが有効化されているか
「設定」→「投稿設定」で変更を保存したか
ログイン中のユーザーに必要な権限があるか
キャッシュ系プラグインやブラウザキャッシュが残っていないか
別のエディター制御プラグインが有効になっていないか
テーマや独自プラグインがエディターを強制指定していないか
ブロックテーマのサイトエディターを開いていないか
解決しない場合は、バックアップを取得したうえで、関連しそうなプラグインを一時的に停止し、競合の有無を確認します。
7. クラシックエディターの基本的な使い方
7-1. 新規投稿を作成する
管理画面から「投稿」→「新規投稿を追加」をクリックします。
画面上部のタイトル欄へ記事タイトルを入力し、その下の本文入力欄へ文章を入力します。
作業中は、右側の「下書き保存」を定期的にクリックしてください。自動保存機能はありますが、通信エラーやブラウザの終了に備え、手動でも保存しておくと安心です。
7-2. 見出しを設定する
見出しにしたい文字列を選択し、ツールバーの「段落」メニューから「見出し2」や「見出し3」を選びます。
一般的なブログ記事では、記事タイトルが見出し1に相当するため、本文中の大見出しには見出し2、その中の小見出しには見出し3を使用します。
見出しは文字を大きくするためだけの機能ではありません。記事の構造を検索エンジンや読者に伝える役割があるため、順番を意識して設定しましょう。
7-3. 文字を太字・色付き・中央寄せにする
文字を太字にする場合は、対象の文字列を選択して「B」ボタンを押します。
文字色を変更する場合は、ツールバー切り替えボタンで2段目を表示し、文字色のメニューから色を選択します。
中央寄せにする場合は、対象の段落にカーソルを置き、中央揃えのボタンを押してください。
文字色や中央寄せを多用すると読みづらくなるため、重要な箇所に限定して使うことが大切です。強調目的では、基本的に太字を中心に使用すると記事全体を整理しやすくなります。
7-4. 画像を挿入する
画像を入れたい位置にカーソルを置き、「メディアを追加」をクリックします。
新しい画像を使う場合は「ファイルをアップロード」から画像を選択します。登録済みの画像を使う場合は、メディアライブラリから選びます。
画像を選択したら、次の項目を設定します。
代替テキスト
配置
リンク先
画像サイズ
キャプション
設定後、「投稿に挿入」をクリックすると本文へ画像が入ります。
必要以上に大きな画像をアップロードするとページの表示速度に影響するため、あらかじめ適切なサイズへ縮小・圧縮しておきましょう。
7-5. パーマリンク・カテゴリー・タグを設定する
タイトルを入力して下書き保存すると、通常はタイトル付近にパーマリンクが表示されます。
パーマリンクはページのURLになる部分です。日本語のままでも公開できますが、短く分かりやすい半角英数字に変更すると管理しやすくなります。
カテゴリーは記事を大きなテーマごとに分類する機能です。タグは記事内の特定の話題や要素を示すために使います。
カテゴリーやタグを増やしすぎると分類が複雑になるため、サイト全体の設計に合わせて整理してください。
7-6. アイキャッチ画像を設定する
編集画面右側の「アイキャッチ画像」欄から「アイキャッチ画像を設定」をクリックします。
使用する画像をアップロードまたは選択し、「アイキャッチ画像を設定」を押してください。
アイキャッチ画像は、記事一覧、関連記事、SNSシェア時の画像などに使われることがあります。ただし、実際の表示場所やサイズはテーマによって異なります。
7-7. プレビューして公開する
記事を公開する前に「プレビュー」をクリックし、実際の表示を確認します。
次の項目をチェックしましょう。
見出しの順番
誤字脱字
改行や余白
画像サイズ
リンク先
スマートフォンでの表示
カテゴリーやタグ
アイキャッチ画像
公開範囲と公開日時
問題がなければ「公開」をクリックします。予約投稿を行う場合は、公開日時の編集欄から希望する日時を設定してください。
8. クラシックエディターでよくあるトラブルと解決方法
8-1. クラシックエディターが表示されない
まず、Classic Editorプラグインがインストールされているだけでなく、有効化されているか確認します。
次に、「設定」→「投稿設定」で、デフォルトエディターがクラシックエディターになっているか確認してください。
切り替えを許可している場合は、投稿一覧から「クラシックエディターで編集」を選ぶ必要があることもあります。
8-2. ビジュアルエディターが使えない
「ビジュアル」タブが表示されない場合は、「ユーザー」→「プロフィール」を開きます。
「ビジュアルリッチエディターを使用しない」にチェックが入っている場合は、チェックを外してプロフィールを更新してください。
改善しない場合は、ブラウザのJavaScriptエラー、プラグイン競合、管理画面用スクリプトの読み込み失敗などが考えられます。別のブラウザでも同じ症状が出るか確認しましょう。
8-3. 文字装飾ボタンが表示されない
ツールバーが1段しか表示されていない場合は、「ツールバー切り替え」ボタンを押します。2段目に文字色や特殊文字などのボタンが表示されます。
特定の装飾ボタンだけが表示されない場合は、テーマやプラグインによってツールバーの項目が変更されている可能性があります。
管理画面を再読み込みし、キャッシュを削除しても改善しない場合は、エディター拡張プラグインの設定を確認してください。
8-4. 画像が挿入できない
画像を挿入できない場合は、次の原因が考えられます。
ファイルサイズが大きすぎる
対応していないファイル形式を使っている
サーバーのアップロード上限を超えている
メディアフォルダへの書き込み権限に問題がある
セキュリティプラグインが通信を遮断している
ブラウザやプラグインでJavaScriptエラーが発生している
まず画像を縮小し、JPEG、PNG、WebPなど一般的な形式で再度アップロードします。それでも失敗する場合は、サーバーのエラーログやサイトヘルスを確認してください。
8-5. ブロックエディターに戻ってしまう
記事を開くとブロックエディターへ戻る場合は、「ユーザーにエディターの切り替えを許可」が有効になっているか確認します。
Classic Editorは、最後に使用したエディターで記事を開く仕様です。そのため、一度ブロックエディターで保存した記事は、次回もブロックエディターで開くことがあります。
常にクラシックエディターを使用したい場合は、「すべてのユーザーのデフォルトエディター」をクラシックにし、必要に応じてエディターの切り替えを許可しない設定に変更します。
9. クラシックエディターからブロックエディターへ移行する方法
9-1. 移行前に確認すべきこと
移行前には、必ずサイト全体のバックアップを取得します。
特に次の項目を確認してください。
使用中のテーマがブロックエディターに対応しているか
ショートコードがブロックエディターでも動作するか
独自の装飾やCSSが維持されるか
メタボックスやカスタムフィールドを利用できるか
広告コードや計測タグが消えないか
表やカラムのレイアウトが崩れないか
本番サイトで一括変換せず、ステージング環境やテスト用の記事で確認してから移行しましょう。
9-2. 既存記事をブロックに変換する方法
クラシックエディターで作成した記事をブロックエディターで開くと、本文全体が「クラシック」ブロックとして表示されることがあります。
クラシックブロックを選択し、ツールバーの「ブロックへ変換」を実行すると、見出し、段落、画像などが個別のブロックへ変換されます。WordPress公式ドキュメントでも、クラシックブロックの内容をブロックへ変換できることが案内されています。
変換後は、すぐに更新せず、プレビューで表示を確認してください。
9-3. レイアウト崩れを防ぐポイント
レイアウト崩れを防ぐには、変換前のページと変換後のページを比較します。
特に確認したいのは次の項目です。
見出しレベル
画像の配置とサイズ
表の幅
ボタンや囲み枠
ショートコード
改行と余白
広告の位置
独自CSSの適用状況
スマートフォン表示
複雑なHTMLは、自動変換によって意図しないブロックへ分割されることがあります。その場合は、無理にすべて変換せず、カスタムHTMLブロックやクラシックブロックのまま残す方法もあります。
9-4. 移行しないほうがよいケース
次のような場合は、すぐに移行しないほうがよいことがあります。
クラシック専用のテーマやプラグインを利用している
ショートコードや独自HTMLを大量に使っている
移行テストを行う環境がない
変換後の確認を担当できる人がいない
更新頻度が低く、現状で安定している
移行によるレイアウト崩れの影響が大きい
ただし、移行を見送る場合でも、WordPress本体やプラグインの更新を止めるべきではありません。現在の環境を維持しながら、段階的な移行計画を準備しましょう。
10. ワードプレス クラシックに関するよくある質問
10-1. クラシックエディターはいつまで使える?
クラシックエディターの明確な終了日は確定していません。
2026年6月時点では、Classic Editorプラグインは公開・更新されており、WordPress 7.0までの動作確認情報が掲載されています。
ただし、WordPressの開発はブロックエディターを中心に進んでいます。突然の移行で困らないように、バックアップ、テスト環境、ブロックエディターの基本操作を準備しておくと安心です。
10-2. クラシックエディターはSEOに不利?
クラシックエディターを使っているだけで、SEO上不利になるわけではありません。
検索順位に関係するのは、記事の内容、検索意図との一致、見出し構造、内部リンク、ページ表示速度、モバイル対応、情報の信頼性などです。
クラシックエディターでも、適切なHTML、見出し、画像の代替テキスト、リンクを設定すればSEOを意識した記事を作成できます。
ただし、不要なHTMLタグや過剰な装飾コードが増えると、管理しにくくなる可能性があります。テキストモードで不要なタグが入っていないか確認しましょう。
10-3. 初心者はクラシックとブロックのどちらがおすすめ?
新しくWordPressを始める初心者には、長期的な運用を考えるとブロックエディターがおすすめです。現在のWordPressでは、ブロックを利用して段落、画像、見出し、リスト、動画などを配置する仕組みが標準になっています。
一方、文章作成ソフトのようなシンプルな画面を求める場合や、既存サイトを引き継いだ場合は、クラシックエディターのほうが使いやすいこともあります。
操作性だけでなく、使用中のテーマ、プラグイン、既存記事、更新体制を含めて選びましょう。
10-4. Classic Editorプラグインは安全?
Classic EditorはWordPress公式のプラグインであり、WordPressチームによってメンテナンスされているものとして公開されています。
ただし、公式プラグインであっても、古いバージョンを放置してよいわけではありません。
安全に使うためには、次の対応が必要です。
WordPress.orgからインストールする
プラグインを最新版に更新する
WordPress本体やPHPも対応バージョンに更新する
更新前にバックアップを取る
不要なプラグインを削除する
管理画面のパスワードや権限を適切に管理する
10-5. クラシックエディターを削除しても記事は消えない?
Classic Editorプラグインを停止・削除しても、通常は作成済みの記事や固定ページが消えることはありません。記事本文はWordPressのデータベースに保存されており、Classic Editorは主に編集画面を切り替える役割を持つためです。
プラグインを削除すると、基本的には記事をブロックエディターで開くことになります。従来の記事は、本文全体がクラシックブロックとして表示される場合があります。
ただし、クラシック編集画面専用のメタボックスや、ほかのプラグインが提供する独自機能を使用している場合は、編集項目の表示や動作が変わる可能性があります。削除前にはバックアップを取り、テスト環境で確認してください。
まとめ
ワードプレスのクラシックエディターは、ひとつの入力欄で文章や画像を編集する従来型のエディターです。シンプルで長文を書きやすく、古いテーマやプラグインとの互換性を維持しやすい点がメリットです。
現在のWordPressではブロックエディターが標準ですが、公式のClassic Editorプラグインを導入すれば、クラシック編集画面を利用できます。設定によって、サイト全体の標準エディターを指定したり、ユーザーや記事ごとにエディターを切り替えたりすることも可能です。
一方、WordPressの新しいデザイン機能はブロックエディターを中心に開発されています。既存サイトでは無理に一括移行せず、バックアップを取ったうえで、新規記事や一部の記事から段階的にブロックエディターを試すと安全です。

