WordPressにGoogleアナリティクスを設定する方法|初心者向けにGA4導入・確認手順まで解説

はじめに

WordPressでブログやWebサイトを運営するなら、Googleアナリティクスの設定は早めに済ませておきたい作業のひとつです。記事を書いて公開するだけでは、「どの記事が読まれているのか」「検索からどれくらいアクセスが来ているのか」「読者がどのページで離脱しているのか」を正確に把握できません。

GoogleアナリティクスをWordPressに導入すると、アクセス数や流入元、よく読まれているページ、ユーザーの行動などを確認できるようになります。現在のGoogleアナリティクスはGA4、つまりGoogleアナリティクス4が中心で、従来のユニバーサルアナリティクスとは計測の考え方が異なります。GA4はWebサイトとアプリのデータを扱えるイベントベースの解析ツールとして提供されています。Googleヘルプ

この記事では、WordPressにGoogleアナリティクスを設定する方法を初心者向けに解説します。GoogleアナリティクスでGA4プロパティを作成する手順、Site Kit by Googleを使った簡単な導入方法、プラグインを使わない設置方法、Googleタグマネージャーを使う方法、設定後の確認ポイントまで順番に紹介します。

1. WordPressにGoogleアナリティクスを設定する前に知っておくこと

1-1. Googleアナリティクスとは?WordPressでできるアクセス解析

Googleアナリティクスとは、Googleが提供するアクセス解析ツールです。WordPressにGoogleアナリティクスを設定すると、サイトに訪れたユーザーの行動をデータとして確認できます。

たとえば、次のような情報を把握できます。

・サイト全体のユーザー数
・ページごとの表示回数
・検索、SNS、広告、他サイトなどの流入元
・ユーザーが使っているデバイス
・よく読まれている記事
・問い合わせや購入などの成果につながった行動

WordPressの管理画面だけでも投稿数やコメント数は確認できますが、アクセス解析までは十分に行えません。Googleアナリティクスを導入することで、記事の改善やSEO対策に必要なデータを集められます。

特にブログ運営では、「なんとなくアクセスが増えた」「この記事は読まれている気がする」といった感覚ではなく、実際のデータをもとに改善することが大切です。Googleアナリティクスは、WordPressサイトを成長させるための基本ツールといえます。

1-2. GA4と旧Googleアナリティクスの違い

現在、Googleアナリティクスで使われている主な仕組みはGA4です。以前はユニバーサルアナリティクス、通称UAが広く使われていましたが、標準のユニバーサルアナリティクスは2023年7月1日にデータ処理を停止しています。Googleヘルプ

旧GoogleアナリティクスとGA4の大きな違いは、計測方法です。旧Googleアナリティクスでは、ページビューやセッションを中心に分析していました。一方、GA4では、ページ表示、クリック、スクロール、ファイルダウンロードなどを「イベント」として計測します。Google公式ヘルプでも、GA4はセッションベースではなくイベントベースのデータを使用すると説明されています。Googleヘルプ

GA4では、ユーザーがサイト内でどのような行動をしたかを柔軟に分析しやすくなっています。たとえば、記事を読んだだけでなく、リンクをクリックしたか、動画を再生したか、問い合わせページに進んだかといった行動も分析対象になります。

WordPressにGoogleアナリティクスを新しく設定する場合は、基本的にGA4を導入すれば問題ありません。古いUAタグを貼っても現在の標準的な計測には適していないため、GA4の測定IDやGoogleタグを使って設定しましょう。

1-3. WordPressにGoogleアナリティクスを導入するメリット

WordPressにGoogleアナリティクスを導入するメリットは、サイト改善に必要な数字を確認できることです。

まず、どの記事が読まれているかがわかります。アクセスが多い記事を確認すれば、読者の関心が高いテーマを把握できます。関連記事を増やしたり、内部リンクを追加したりすることで、さらにアクセスを伸ばしやすくなります。

次に、流入元を確認できます。Google検索から来ているのか、SNSから来ているのか、他サイトから紹介されているのかを把握できれば、集客施策の優先順位を決めやすくなります。

さらに、成果につながるページを分析できます。アフィリエイト、資料請求、問い合わせ、商品購入などを目的にしているWordPressサイトでは、どのページが成果に貢献しているかを確認することが重要です。

Googleアナリティクスを導入していないと、サイトの改善点を見つけにくくなります。WordPressでブログやメディアを運営するなら、早い段階で設定しておきましょう。

1-4. 初心者が設定前に準備しておくもの

WordPressにGoogleアナリティクスを設定する前に、次のものを準備しておきましょう。

・Googleアカウント
・Googleアナリティクスのアカウント
・WordPressの管理者権限
・計測したいWebサイトのURL
・GA4の測定ID
・必要に応じて、FTPやテーマ編集に関する知識

初心者の場合、最も重要なのはGoogleアカウントとWordPressの管理画面にログインできる状態にしておくことです。Site Kit by Googleを使えば、コードを直接編集しなくてもWordPressとGoogleアナリティクスを連携できます。

一方、テーマファイルに直接タグを設置する方法やGoogleタグマネージャーを使う方法では、設定ミスが起こる可能性があります。WordPress初心者は、まずプラグインを使った方法から始めるのがおすすめです。

2. WordPressにGoogleアナリティクスを設定する方法は主に3つ

2-1. 方法1:Site Kit by Googleを使って設定する

1つ目は、Site Kit by Googleを使う方法です。Site Kit by GoogleはGoogle公式のWordPressプラグインで、GoogleアナリティクスやサーチコンソールなどのGoogleサービスをWordPress管理画面から連携できます。WordPress.orgの公式プラグインページでも、Site KitはGoogle公式のWordPressプラグインとして紹介されています。WordPress.org 日本語

Site Kitを使うメリットは、初心者でも設定しやすいことです。WordPress管理画面からプラグインをインストールし、Googleアカウントと連携するだけで、GA4の設定を進められます。

また、設定後はWordPressのダッシュボード上で、Googleアナリティクスやサーチコンソールの一部データを確認できます。毎回Googleアナリティクスにアクセスしなくても、基本的なサイト状況を見られる点も便利です。

2-2. 方法2:WordPressテーマに測定IDを設定する

2つ目は、WordPressテーマの機能を使ってGA4の測定IDやGoogleタグを設定する方法です。

有料テーマやSEOに強いWordPressテーマの中には、管理画面に「Googleアナリティクス設定」「アクセス解析タグ」「headタグ挿入」などの入力欄が用意されているものがあります。そこにGA4の測定ID、またはGoogleタグを貼り付けることで計測できます。

この方法は、プラグインを増やしたくない場合に便利です。ただし、テーマを変更すると設定が引き継がれない場合があります。また、テーマによって入力する内容が「測定IDのみ」なのか「タグ全体」なのかが異なるため、必ずテーマのマニュアルを確認しましょう。

2-3. 方法3:Googleタグマネージャーを使って設定する

3つ目は、Googleタグマネージャーを使う方法です。Googleタグマネージャーは、Googleアナリティクスや広告タグなどを一元管理できるタグ管理ツールです。Googleの公式ページでも、タグの管理や編集を簡単にするツールとして紹介されています。Google Marketing Platform

Googleタグマネージャーを使うと、WordPress側に設置するタグを最小限にし、GA4や広告タグ、イベント計測タグなどをGoogleタグマネージャー上で管理できます。

ただし、初心者にとっては少し難易度が高い方法です。タグ、トリガー、変数などの概念を理解する必要があるため、最初はSite Kit by Googleで設定し、慣れてきたらGoogleタグマネージャーを検討するとよいでしょう。

2-4. 初心者におすすめの設定方法

WordPress初心者に最もおすすめなのは、Site Kit by Googleを使う方法です。

理由は、Google公式プラグインであること、コード編集が不要なこと、WordPress管理画面から設定を進められることです。Googleアナリティクスだけでなく、GoogleサーチコンソールやPageSpeed Insightsなども連携できるため、SEOやサイト改善にも役立ちます。

一方、プラグインを増やしたくない人はテーマ機能を使う方法、複数のタグを管理したい人や広告運用を行う人はGoogleタグマネージャーを使う方法が向いています。

迷った場合は、まずSite Kit by Googleで設定しましょう。

3. GoogleアナリティクスでGA4プロパティを作成する手順

3-1. Googleアナリティクスにログインする

まず、Googleアナリティクスにログインします。Googleアカウントを持っていない場合は、先に作成しておきましょう。

Googleアナリティクスにアクセスしたら、「測定を開始」または「管理」画面から設定を進めます。すでに別のサイトでGoogleアナリティクスを使っている場合は、既存アカウント内に新しいプロパティを追加できます。

WordPressサイトごとにデータを分けて管理したい場合は、サイト単位でGA4プロパティを作成するのが一般的です。

3-2. アカウントを作成する

Googleアナリティクスでは、まずアカウントを作成します。アカウント名には、会社名、屋号、個人名、サイト運営者名など、後から見てもわかりやすい名前を入力しましょう。

アカウントは、複数のプロパティを管理する入れ物のようなものです。たとえば、会社で複数のWordPressサイトを運営している場合、1つのアカウント内に複数のプロパティを作成して管理できます。

データ共有設定は、内容を確認したうえで必要な項目を選択します。初心者の場合は、画面の説明を読みながら初期設定のまま進めても問題ありません。

3-3. GA4プロパティを作成する

次に、GA4プロパティを作成します。プロパティ名には、計測するWordPressサイトの名前を入力すると管理しやすくなります。

続いて、レポートのタイムゾーンと通貨を設定します。日本向けのサイトであれば、タイムゾーンは「日本」、通貨は「日本円」を選ぶとよいでしょう。

GA4プロパティは、アクセス解析データを蓄積する場所です。あとから複数サイトのデータが混ざると分析しにくくなるため、基本的には1サイトにつき1プロパティを作成するのがおすすめです。

3-4. データストリームでWebサイトを登録する

GA4プロパティを作成したら、データストリームを設定します。WordPressサイトを計測する場合は、プラットフォームで「ウェブ」を選択します。

次に、WebサイトのURLとストリーム名を入力します。URLは、実際に公開しているWordPressサイトのURLを正しく入力してください。httpとhttps、wwwの有無、サブドメインの違いに注意しましょう。

ストリーム名は、サイト名と同じで構いません。複数のサイトを管理する場合は、どのサイトのデータストリームかわかる名前にしておくと便利です。

3-5. 測定IDを確認する

データストリームを作成すると、GA4の測定IDを確認できます。測定IDは「G-」から始まる文字列です。

Google公式ヘルプでは、管理画面のデータストリームからGoogleタグIDや測定IDを確認できると説明されています。Googleヘルプ

WordPressにGoogleアナリティクスを設定する際は、この測定IDを使う場面が多くあります。Site Kit by Googleを使う場合は自動で連携されることもありますが、テーマ機能やWordPress.comの設定画面に入力する場合は、測定IDをコピーして貼り付けます。

測定IDを間違えると、別のプロパティにデータが送信されたり、そもそも計測できなかったりします。コピーするときは、余計なスペースが入っていないか確認しましょう。

4. Site Kit by GoogleでWordPressにGoogleアナリティクスを設定する手順

4-1. Site Kit by Googleをインストールする

WordPress管理画面にログインし、「プラグイン」から「新規追加」を開きます。検索欄に「Site Kit by Google」と入力し、Google公式のプラグインを探します。

表示されたら、「今すぐインストール」をクリックし、続いて「有効化」をクリックします。有効化すると、WordPress管理画面のメニューに「Site Kit」が追加されます。

似た名前のプラグインと間違えないよう、作者がGoogleであることを確認してからインストールしましょう。

4-2. GoogleアカウントとWordPressを連携する

Site Kitを有効化したら、セットアップを開始します。画面の案内に従って、Googleアカウントでログインします。

連携時には、WordPressサイトとGoogleアカウントを接続するための権限確認が表示されます。内容を確認し、問題なければ許可して進めます。

Site Kitでは、WordPressサイトの所有権確認やGoogleサービスとの接続を行います。途中で画面を閉じると設定が完了しない場合があるため、最後まで手順を進めましょう。

4-3. Googleアナリティクスを接続する

Site Kitの初期設定が終わったら、Googleアナリティクスを接続します。Site Kitの公式ドキュメントでは、Site Kitの設定画面からAnalyticsを選び、既存のGoogleアナリティクスアカウント、プロパティ、Webデータストリームを選択する流れが案内されています。Site Kit by Google

WordPress管理画面で「Site Kit」から「設定」を開き、「さらにサービスを連携」または「Analytics」を選択します。その後、接続するGoogleアカウントを選び、Googleアナリティクスとの連携を進めます。

すでにGA4プロパティを作成している場合は、そのプロパティを選択します。まだ作成していない場合は、Site Kitの画面から新しく作成できる場合もあります。

4-4. GA4プロパティを選択する

Googleアナリティクスの接続画面では、アカウント、プロパティ、Webデータストリームを選択します。

ここで注意したいのは、正しいWordPressサイトに対応するGA4プロパティを選ぶことです。複数のサイトを運営している場合、別サイトのプロパティを選んでしまうと、データが混在してしまいます。

プロパティ名やURLを確認し、対象のWordPressサイトと一致しているものを選択しましょう。選択後、設定を保存すると、Site KitがWordPressサイトにGA4のタグを設置します。

4-5. 設定完了後にWordPress管理画面で確認する

設定が完了したら、WordPress管理画面のSite Kitダッシュボードを確認します。

Googleアナリティクスとの連携が正しく完了していれば、ユーザー数や表示回数などのデータが表示されます。ただし、設定直後はデータがまだ反映されていないことがあります。Google公式ヘルプでも、データ収集の開始まで最大30分ほどかかる場合があり、その後リアルタイムレポートで確認できると説明されています。Googleヘルプ

すぐに数字が表示されなくても、慌てず時間をおいて確認しましょう。

5. プラグインを使わずにWordPressへGA4を設定する方法

5-1. GA4のGoogleタグを取得する

プラグインを使わずにWordPressへGA4を設定する場合は、GoogleアナリティクスからGoogleタグを取得します。

Googleアナリティクスの管理画面を開き、対象のプロパティを選択します。次に、データストリームからWebストリームを開き、タグの設定やインストール手順を確認します。

手動で設置する場合は、Googleタグのコード全体をコピーします。コードは通常、<script>タグを含む形式で表示されます。測定IDだけを入力するタイプのテーマもあるため、WordPress側の設定欄に何を入れるべきか確認してから作業しましょう。

5-2. テーマのheadタグ内にコードを設置する

Googleタグは、基本的にWordPressサイトの<head>内に設置します。テーマファイルを直接編集する場合は、header.php内の</head>直前にコードを貼り付けます。

ただし、WordPress初心者がテーマファイルを直接編集するのはおすすめできません。貼り付け位置を間違えたり、必要なコードを削除したりすると、サイト表示に不具合が起きる可能性があります。

どうしても直接設置する場合は、作業前にバックアップを取っておきましょう。また、テーマ編集ではなく、テーマに用意されている「headタグ挿入」機能やカスタムコード管理機能を使う方が安全です。

5-3. 子テーマやカスタムコード機能を使う際の注意点

WordPressテーマをカスタマイズする場合は、子テーマを使うのが基本です。親テーマのファイルを直接編集すると、テーマ更新時に変更内容が上書きされる可能性があります。

子テーマのheader.phpにGoogleタグを設置する方法もありますが、テーマ構造を理解していない場合は注意が必要です。親テーマ側の更新内容を取り込めなくなることもあるため、単純にファイルをコピーして編集するだけでは不十分な場合があります。

最近のWordPressテーマでは、管理画面からアクセス解析タグやhead内コードを追加できる機能が用意されていることがあります。この機能を使えば、テーマファイルを直接編集せずにGA4タグを設置できます。

5-4. テーマ更新で計測タグが消えないようにする方法

テーマ更新でGA4タグが消えないようにするには、タグの設置場所を慎重に選ぶ必要があります。

おすすめは、次のいずれかの方法です。

・Site Kit by Googleを使う
・テーマの公式機能に測定IDを入力する
・カスタムコード管理プラグインを使う
・子テーマを正しく設定する
・Googleタグマネージャーで管理する

親テーマのheader.phpに直接コードを貼り付ける方法は、テーマ更新で消える可能性があります。長期的に安定して計測したい場合は、テーマ更新の影響を受けにくい方法を選びましょう。

6. GoogleタグマネージャーでGA4を設定する方法

6-1. Googleタグマネージャーとは

Googleタグマネージャーとは、Webサイトに設置するタグをまとめて管理できるツールです。GA4、Google広告、リマーケティングタグ、クリック計測タグなどを一元管理できます。

WordPressにGoogleタグマネージャーのコンテナタグを設置しておけば、その後のタグ追加や変更はGoogleタグマネージャー上で行えます。テーマファイルを何度も編集する必要がないため、複数の計測タグを扱うサイトでは便利です。

ただし、タグの設定を間違えると計測漏れや重複計測が起こる可能性があります。Googleタグマネージャーは便利ですが、初心者は基本的な仕組みを理解してから使いましょう。

6-2. GTMアカウントとコンテナを作成する

Googleタグマネージャーを使うには、まずGTMアカウントを作成します。アカウント名には会社名やサイト運営者名を入力し、コンテナ名にはWordPressサイトのURLやサイト名を入力します。

ターゲットプラットフォームは「ウェブ」を選択します。作成が完了すると、Googleタグマネージャーのコンテナタグが表示されます。

このコンテナタグをWordPressサイトに設置することで、Googleタグマネージャー経由でGA4などのタグを配信できるようになります。

6-3. WordPressにGTMタグを設置する

Googleタグマネージャーのコンテナタグは、WordPressサイトの<head>内と<body>開始直後に設置します。

手動で設置する場合は、テーマファイルを編集する必要があります。ただし、初心者の場合はGTM設置用のプラグインや、テーマのタグ挿入機能を使う方が安全です。

また、Site Kit by Googleを使ってGoogleタグマネージャーを連携できる場合もあります。Site Kitの公式ドキュメントでは、タグマネージャーのモジュールを接続すると、Site Kitがコンテナを設置できる流れも案内されています。Site Kit by Google

すでにSite Kitやテーマ機能でGA4タグを設置している場合、さらにGTM経由でもGA4を設定すると二重計測になる可能性があります。GTMを使う場合は、GA4タグの設置方法をひとつに統一しましょう。

6-4. GA4設定タグを作成する

Googleタグマネージャーにログインしたら、対象のコンテナを開きます。次に、「タグ」から新しいタグを作成し、GA4用のタグを設定します。

現在のGoogleタグマネージャーでは、GoogleタグやGA4関連のタグを使って測定IDを設定します。タグの設定画面で、GA4の測定IDを入力し、トリガーには「All Pages」または「すべてのページ」を指定します。

これにより、WordPressサイトの全ページでGA4の計測タグが発火します。ブログ記事、固定ページ、カテゴリーページなど、サイト全体を計測したい場合は、すべてのページを対象にするのが基本です。

6-5. プレビューで動作確認して公開する

Googleタグマネージャーでは、設定後すぐに公開するのではなく、プレビューモードで動作確認しましょう。

プレビューを開始し、WordPressサイトのURLを入力すると、タグが正しく発火しているか確認できます。GA4タグが発火していれば、基本的な設定は完了です。

問題がなければ、Googleタグマネージャーの画面で「公開」をクリックします。公開しないと、設定したタグは本番サイトに反映されません。

公開後は、GA4のリアルタイムレポートでもアクセスが計測されているか確認しましょう。

7. Googleアナリティクスが正しく設定できたか確認する方法

7-1. GA4のリアルタイムレポートで確認する

WordPressにGoogleアナリティクスを設定したら、GA4のリアルタイムレポートで確認します。

Googleアナリティクスにログインし、対象のプロパティを開きます。左側のメニューからリアルタイムレポートを確認し、自分でWordPressサイトにアクセスしてみましょう。

正しく設定できていれば、現在アクセスしているユーザーとして表示される場合があります。ただし、反映には少し時間がかかることがあります。Google公式ヘルプでも、設定後にデータ収集が始まるまで最大30分ほどかかる場合があるとされています。Googleヘルプ

7-2. 自分のアクセスが表示されないときの確認ポイント

リアルタイムレポートに自分のアクセスが表示されない場合は、次の点を確認しましょう。

・測定IDが正しいか
・GA4プロパティを見ているか
・別サイトのプロパティを開いていないか
・タグを設置したページにアクセスしているか
・キャッシュが残っていないか
・広告ブロッカーを使っていないか
・ブラウザのトラッキング防止機能が影響していないか

特に多いのは、別のGA4プロパティを見ているケースです。複数サイトを運営している人は、プロパティ名やデータストリームのURLを確認しましょう。

7-3. Googleタグアシスタントで確認する

Googleタグアシスタントを使うと、WordPressサイトにGoogleタグが正しく設置されているか確認できます。

GoogleタグアシスタントでサイトURLを入力し、接続した状態でページを開くと、設置されているタグの状態を確認できます。GA4タグやGoogleタグマネージャーのタグが検出されれば、設置状況を把握しやすくなります。

タグアシスタントでエラーが表示される場合は、測定ID、タグの設置位置、GTMの公開状況などを確認しましょう。

7-4. WordPress側でタグが重複していないか確認する

Googleアナリティクスの設定で注意したいのが、タグの重複です。

たとえば、Site Kit by GoogleでGA4を設定しているにもかかわらず、テーマ機能にも測定IDを入力し、さらにGoogleタグマネージャーでもGA4タグを配信していると、同じアクセスが二重に計測される可能性があります。

WordPress側で、次の設定を確認しましょう。

・Site Kit by GoogleのAnalytics設定
・テーマのアクセス解析設定
・headタグ挿入機能
・カスタムコードプラグイン
・Googleタグマネージャーのタグ設定

GA4タグは、基本的に1つの方法で設置すれば十分です。複数の方法を併用している場合は、不要な設定を削除しましょう。

8. WordPressでGoogleアナリティクスを設定できないときの原因と対処法

8-1. 測定IDやタグの貼り付け場所が間違っている

Googleアナリティクスが計測できない原因として多いのが、測定IDやタグの貼り付け場所の間違いです。

測定IDは「G-」から始まる文字列です。これを入力する欄に、タグ全体を貼ってしまうと正常に動作しないことがあります。逆に、Googleタグ全体を貼る必要がある場所に測定IDだけを入力しても、計測できない場合があります。

WordPressテーマやプラグインの説明を確認し、「測定IDを入力するのか」「Googleタグ全体を貼るのか」を間違えないようにしましょう。

8-2. キャッシュプラグインの影響で反映されない

WordPressでキャッシュプラグインを使っている場合、設定変更がすぐに反映されないことがあります。

GA4タグを追加したのに計測されない場合は、キャッシュプラグインのキャッシュを削除しましょう。また、サーバー側キャッシュやCDNを使っている場合は、そちらのキャッシュも削除する必要があります。

キャッシュが残っていると、古いページHTMLが表示され続け、追加したGoogleタグが反映されないことがあります。

8-3. 広告ブロッカーやブラウザ設定の影響を受けている

自分のアクセスがGA4に表示されない場合、広告ブロッカーやブラウザのプライバシー設定が影響していることがあります。

一部の広告ブロッカーは、Googleアナリティクスの通信をブロックします。また、ブラウザのトラッキング防止機能によって計測が制限される場合もあります。

確認するときは、広告ブロッカーをオフにする、別のブラウザで確認する、シークレットウィンドウを使わず通常ウィンドウで確認するなど、複数の方法を試しましょう。

8-4. プラグインやテーマの競合が起きている

WordPressでは、プラグインやテーマの競合によってGoogleアナリティクスのタグが正しく出力されないことがあります。

特に、複数のアクセス解析プラグイン、タグ管理プラグイン、最適化プラグインを併用している場合は注意が必要です。JavaScriptの遅延読み込みや圧縮機能が、GA4タグの動作に影響することもあります。

一時的に最適化プラグインの設定をオフにし、タグが発火するか確認してみましょう。問題が解消する場合は、JavaScript最適化の除外設定にGoogleタグやGTMタグを追加する必要があります。

8-5. データが反映されるまで時間がかかっている

Googleアナリティクスは、設定後すぐにすべてのレポートへデータが表示されるわけではありません。

リアルタイムレポートでは比較的早く確認できますが、通常レポートへの反映には時間がかかることがあります。設定直後にデータが表示されないからといって、すぐにタグを何度も貼り直すのは避けましょう。

まずはリアルタイムレポート、Googleタグアシスタント、WordPress側のタグ出力を確認し、それでも問題がなければ少し時間をおいて再確認します。

9. WordPress初心者がGoogleアナリティクス設定後に見るべき基本レポート

9-1. ユーザー数と表示回数を確認する

Googleアナリティクスを設定したら、まずユーザー数と表示回数を確認しましょう。

ユーザー数は、サイトに訪れた人の数を把握する指標です。表示回数は、ページがどれだけ見られたかを示します。ブログ運営では、記事を追加した後にユーザー数や表示回数が増えているかを見ることで、サイト全体の成長を確認できます。

ただし、数字だけを見て一喜一憂するのではなく、どの記事が伸びているのか、どの流入元が増えているのかとあわせて分析することが大切です。

9-2. 流入元を確認する

次に確認したいのが、流入元です。

GA4では、ユーザーがどこからWordPressサイトに訪れたのかを確認できます。Google検索、Yahoo!検索、SNS、外部サイト、直接アクセスなど、流入経路を把握することで、集客の強みと弱みが見えてきます。

SEOに力を入れている場合は、検索流入が増えているかを確認しましょう。SNS運用をしている場合は、SNSからの流入が記事公開後に増えているかを見ると効果を判断できます。

9-3. よく読まれているページを確認する

Googleアナリティクスでは、よく読まれているページも確認できます。

アクセスが多い記事は、読者のニーズが高い記事です。その記事に内部リンクを追加したり、情報を更新したり、関連する新記事を作成したりすることで、サイト全体の回遊率を高められます。

逆に、あまり読まれていない記事は、タイトル、見出し、検索キーワード、内容の網羅性、内部リンクなどを見直しましょう。Googleアナリティクスのデータを使えば、改善すべき記事を見つけやすくなります。

9-4. 検索流入を分析するにはGoogleサーチコンソールも連携する

Googleアナリティクスだけでも流入状況は確認できますが、検索キーワードを詳しく分析するにはGoogleサーチコンソールも必要です。

Googleサーチコンソールでは、検索結果で表示された回数、クリック数、平均掲載順位、検索クエリなどを確認できます。Site Kit by Googleを使えば、GoogleアナリティクスとあわせてサーチコンソールもWordPressに連携しやすくなります。

WordPressでSEO対策を行うなら、GoogleアナリティクスとGoogleサーチコンソールの両方を設定しておきましょう。

10. Googleアナリティクス設定時の注意点

10-1. GA4タグを二重に設置しない

Googleアナリティクス設定で特に注意したいのが、GA4タグの二重設置です。

Site Kit by Google、テーマ機能、Googleタグマネージャー、カスタムコードプラグインなど、複数の方法で同じ測定IDを設置すると、アクセスが二重に計測される可能性があります。

二重計測が起こると、表示回数やイベント数が実際より多く表示され、正しい分析ができません。設定後は、どの方法でGA4タグを設置しているかを整理し、不要なタグを削除しましょう。

10-2. プライバシーポリシーにアクセス解析の利用を明記する

WordPressにGoogleアナリティクスを設定する場合は、プライバシーポリシーにアクセス解析ツールを利用していることを記載しておきましょう。

Googleアナリティクスでは、Cookieなどを使ってユーザー行動を計測する場合があります。サイト訪問者に対して、どのような目的でアクセス解析を行っているのか、データがどのように扱われるのかを説明することが大切です。

プライバシーポリシーには、Googleアナリティクスを利用していること、Cookieを使用する場合があること、ユーザーがブラウザ設定でCookieを無効にできることなどを記載するとよいでしょう。

10-3. 自分や社内アクセスを除外する

WordPressサイトを運営していると、自分や社内メンバーが何度もサイトを確認します。そのアクセスまで計測されると、実際のユーザー行動とデータがずれてしまいます。

GA4では、内部トラフィックの定義やデータフィルタを使って、自分や社内アクセスを除外できます。特にアクセス数が少ない初期サイトでは、自分のアクセスがデータに大きく影響するため、早めに設定しておくと分析しやすくなります。

ただし、フィルタ設定を間違えると必要なデータまで除外してしまう可能性があります。設定時はテスト用の状態で確認し、問題がないことを確認してから適用しましょう。

10-4. テーマ変更時は再設定が必要か確認する

WordPressテーマを変更すると、Googleアナリティクスの設定が外れることがあります。

特に、テーマ独自のアクセス解析設定欄に測定IDを入力していた場合、新しいテーマには設定が引き継がれないことがあります。テーマ変更後は、GA4タグが正しく出力されているか必ず確認しましょう。

Site Kit by GoogleやGoogleタグマネージャーを使っている場合でも、テーマ変更によってタグの設置位置や出力に影響が出る可能性があります。テーマ変更後は、リアルタイムレポートやGoogleタグアシスタントで動作確認することをおすすめします。

11. WordPressとGoogleアナリティクスに関するよくある質問

11-1. WordPressにGoogleアナリティクスは必要?

WordPressでブログやWebサイトを運営するなら、Googleアナリティクスは設定しておくのがおすすめです。

アクセス数、流入元、よく読まれているページ、ユーザー行動を確認できるため、記事改善やSEO対策に役立ちます。趣味ブログであっても、どの記事が読まれているかを知ることで、次に書く記事のヒントになります。

収益化、問い合わせ獲得、商品販売を目的にしているサイトなら、Googleアナリティクスはほぼ必須といえます。

11-2. 無料ブログやWordPress.comでも設定できる?

WordPressには、自分でサーバーを契約して使うWordPress.orgと、ホスティング込みで利用するWordPress.comがあります。

WordPress.comでは、Googleアナリティクスを利用できるプランが限定されています。WordPress.comの公式サポートでは、GoogleアナリティクスはPremium、Business、Commerceなど対象プランの機能として案内されており、無料プランやPersonalプランではアップグレードが必要とされています。WordPress.com

自分でレンタルサーバーにWordPressをインストールしている場合は、Site Kit by Google、テーマ機能、Googleタグマネージャーなどを使って設定できます。

11-3. プラグインと直接設置はどちらがよい?

初心者には、プラグインを使う方法がおすすめです。特にSite Kit by GoogleはGoogle公式のWordPressプラグインで、コード編集なしで設定しやすい点がメリットです。

一方、プラグインを増やしたくない場合や、テーマに専用の入力欄がある場合は、直接設置やテーマ機能を使う方法もあります。ただし、テーマ変更や更新時にタグが消えないよう注意が必要です。

複数の広告タグやイベント計測を管理したい場合は、Googleタグマネージャーを使うと便利です。運営規模や目的に合わせて選びましょう。

11-4. GA4の測定IDはどこで確認できる?

GA4の測定IDは、Googleアナリティクスの管理画面から確認できます。

対象のプロパティを開き、データストリームを選択します。Webストリームの詳細画面に「G-」から始まる測定IDが表示されます。

WordPressのテーマ設定やWordPress.comのGoogleアナリティクス設定欄に入力する場合は、この測定IDをコピーして使います。Google公式ヘルプでも、管理画面のデータストリームからGoogleタグIDを確認する手順が案内されています。Googleヘルプ

11-5. 設定後すぐにデータは見られる?

Googleアナリティクスを設定しても、すべてのデータがすぐに表示されるわけではありません。

リアルタイムレポートでは比較的早く確認できますが、通常のレポートに反映されるまでには時間がかかることがあります。Google公式ヘルプでも、データ収集が始まるまで最大30分ほどかかる場合があると説明されています。Googleヘルプ

設定直後にデータが表示されない場合は、測定ID、タグの設置状況、キャッシュ、広告ブロッカー、GTMの公開状況などを確認しましょう。

まとめ

WordPressにGoogleアナリティクスを設定すると、アクセス数や流入元、よく読まれている記事、ユーザー行動を確認できるようになります。ブログやWebサイトを改善するためには、感覚ではなくデータをもとに判断することが大切です。

WordPressにGoogleアナリティクスを導入する方法は、主にSite Kit by Googleを使う方法、テーマに測定IDやGoogleタグを設定する方法、Googleタグマネージャーを使う方法の3つです。

初心者には、Google公式プラグインであるSite Kit by Googleを使った設定がおすすめです。コードを編集せずにGA4を導入でき、WordPress管理画面から基本データも確認できます。

一方、プラグインを増やしたくない場合はテーマ機能、複数のタグを管理したい場合はGoogleタグマネージャーが向いています。

設定後は、GA4のリアルタイムレポートやGoogleタグアシスタントを使って、正しく計測できているか確認しましょう。また、GA4タグの二重設置、キャッシュの影響、テーマ変更時の設定漏れにも注意が必要です。

WordPressでサイトを成長させたいなら、Googleアナリティクスの設定は最初に済ませておきたい基本作業です。アクセス解析のデータを活用しながら、記事の改善、SEO対策、サイト全体の成果向上につなげていきましょう。