ワードプレスにグーグルアナリティクスを設定する方法|GA4導入から確認まで初心者向けに解説

はじめに

ワードプレスでブログやサイトを運営するなら、グーグルアナリティクスの設定は早めに済ませておきたい作業のひとつです。

記事を公開しても、「どれくらい読まれているのか」「どの記事からアクセスが集まっているのか」「検索やSNSから人が来ているのか」がわからなければ、改善の方向性を決めにくくなります。

現在のGoogleアナリティクスはGA4が基本です。以前使われていたユニバーサルアナリティクスは、標準プロパティでは2023年7月1日に新しいデータの処理を停止しているため、これからWordPressに導入する場合はGA4を設定します。Googleヘルプ

この記事では、ワードプレスにグーグルアナリティクスを設定する方法を、GA4の導入から確認方法まで初心者向けに解説します。プラグインを使う方法、テーマに測定IDを入力する方法、Googleタグを直接設置する方法まで紹介するので、自分のWordPress環境に合った方法を選んでください。

1. ワードプレスにグーグルアナリティクスを設定する前に知っておきたいこと

1-1. Googleアナリティクスとは?WordPressブログに必要な理由

Googleアナリティクスとは、Webサイトやアプリの利用状況を分析できる無料のアクセス解析ツールです。Google公式でも、サイトやアプリのパフォーマンスを理解するためのプラットフォームとして紹介されています。Google for Developers

WordPressブログにGoogleアナリティクスを設定すると、アクセス数だけでなく、読者がどこから来たのか、どの記事を見たのか、スマホとパソコンのどちらで読まれているのかなどを確認できます。

ブログ運営では、なんとなく記事を増やすだけでは成果につながりにくい場合があります。Googleアナリティクスを使えば、読まれている記事の傾向や離脱されやすいページを把握できるため、リライトや導線改善に役立ちます。

たとえば、検索流入が多い記事は関連記事を追加したり、表示回数は多いのに成果につながっていない記事は内部リンクやCTAを見直したりできます。このように、WordPressとGoogleアナリティクスを連携することで、ブログを感覚ではなくデータに基づいて改善できるようになります。

1-2. GA4とは?旧アナリティクスとの違い

GA4とは「Google Analytics 4」の略で、現在のGoogleアナリティクスの標準バージョンです。

以前は「ユニバーサルアナリティクス」という形式が使われていましたが、現在はGA4への移行が進んでいます。これからWordPressにグーグルアナリティクスを設定する場合は、基本的にGA4プロパティを作成して導入します。

旧アナリティクスとGA4の大きな違いは、計測の考え方です。旧アナリティクスではページビューやセッションを中心に分析していましたが、GA4ではページ表示、クリック、スクロール、ファイルダウンロードなどの行動を「イベント」として計測する考え方が中心です。

そのためGA4では、単に「何ページ見られたか」だけでなく、「ユーザーがサイト内でどのような行動をしたか」をより細かく確認しやすくなっています。

1-3. WordPressにGA4を導入するとわかる主なデータ

WordPressにGA4を導入すると、主に次のようなデータを確認できます。

ユーザー数は、サイトに訪れた人の数を把握するための基本指標です。表示回数は、ページがどれくらい見られたかを表します。セッションは、ユーザーがサイトを訪問してから離脱するまでの一連の行動を確認する指標です。

また、どの記事が読まれているか、検索エンジン・SNS・広告・他サイトなど、どの経路からアクセスが来ているかも確認できます。

さらに、スマホ・パソコン・タブレットなどデバイス別のアクセス状況もわかります。スマホからのアクセスが多い場合は、スマホ表示で読みやすい見出し、画像サイズ、ボタン配置になっているかを重点的に確認するとよいでしょう。

1-4. 設定前に準備するもの

WordPressにグーグルアナリティクスを設定する前に、次のものを準備しておきましょう。

まず、Googleアカウントが必要です。Gmailを使っている場合は、そのアカウントでGoogleアナリティクスにログインできます。

次に、WordPressの管理画面にログインできる状態にしておきます。プラグインを使う場合は、プラグインをインストールできる権限が必要です。

また、すでにGA4プロパティを作成している場合は、測定IDまたはGoogleタグを確認しておくとスムーズです。測定IDは、GA4のウェブデータストリームとサイトを結びつけるための重要なIDです。Googleヘルプ

2. WordPressにGoogleアナリティクスを設定する方法は3つ

2-1. Site Kit by Googleで設定する方法

Site Kit by Googleは、Google公式のWordPressプラグインです。Googleアナリティクス、Search Console、AdSenseなどのGoogleサービスをWordPressと連携できます。

Site Kitを使うと、WordPress管理画面からGoogleアカウントにログインし、画面の案内に沿ってGA4を接続できます。Google公式のSite Kitドキュメントでも、Site Kitの管理画面からAnalyticsを接続できることが案内されています。Site Kit by Google

初心者にとっては、コードを直接編集しなくてよい点が大きなメリットです。WordPressのテーマファイルに触る必要がないため、設定ミスによるサイト表示崩れのリスクを抑えられます。

2-2. WordPressテーマの計測ID入力欄を使う方法

WordPressテーマによっては、管理画面に「Googleアナリティクス設定」「アクセス解析設定」「GA4測定ID」などの入力欄が用意されている場合があります。

この方法では、GA4で取得した測定IDをテーマの設定欄に貼り付けるだけで計測タグを出力できます。テーマがGA4に対応していれば、プラグインを増やさずに設定できるのがメリットです。

ただし、テーマを変更すると設定が引き継がれない場合があります。今後テーマを変更する可能性がある場合は、Site Kitや専用プラグインを使ったほうが管理しやすいこともあります。

2-3. プラグインなしでタグを直接設置する方法

Googleアナリティクスの管理画面からGoogleタグを取得し、WordPressテーマのheader.phpなどに直接貼り付ける方法もあります。

プラグインを使わないため、余計な機能を増やしたくない人には向いています。ただし、テーマファイルを直接編集するため、初心者にはやや難易度が高い方法です。

貼り付け位置を間違えたり、テーマ更新でコードが消えたりする可能性もあります。そのため、直接設置する場合は子テーマを使う、事前にバックアップを取るなどの対策が必要です。

2-4. 初心者におすすめの設定方法はどれ?

初心者に最もおすすめなのは、Site Kit by Googleを使う方法です。

理由は、Google公式プラグインであり、WordPress管理画面から設定しやすく、コードを触る必要がないためです。GoogleアナリティクスだけでなくSearch Consoleも連携できるため、ブログ運営に必要な基本データをまとめて確認しやすくなります。

すでに使っているWordPressテーマにGA4測定IDの入力欄がある場合は、テーマ設定を使う方法も簡単です。一方、header.phpを直接編集する方法は、HTMLやWordPressテーマの構造に慣れている人向けと考えてください。

3. GA4アカウントを作成して測定IDを取得する手順

3-1. Googleアナリティクスにログインする

まず、Googleアナリティクスにアクセスし、Googleアカウントでログインします。

初めて利用する場合は、アカウント作成画面が表示されます。すでにGoogleアナリティクスを使ったことがある場合は、管理画面の「管理」から新しいアカウントまたはプロパティを追加できます。

WordPressブログ用に新しく設定する場合は、ブログ名やサイト名がわかる名前で作成しておくと、後から管理しやすくなります。

3-2. アカウントとプロパティを作成する

Googleアナリティクスでは、まず「アカウント」を作成し、その中に「プロパティ」を作成します。

アカウントは会社名、屋号、個人ブログ名など、管理単位としてわかりやすい名前にします。プロパティは、実際に計測するWebサイトやアプリごとに作成するデータの箱のようなものです。

プロパティ作成時には、プロパティ名、レポートのタイムゾーン、通貨などを設定します。日本向けのWordPressブログであれば、タイムゾーンは日本、通貨は日本円にしておくとレポートを確認しやすくなります。

3-3. ウェブデータストリームを設定する

GA4プロパティを作成したら、次にデータストリームを設定します。WordPressブログを計測する場合は「ウェブ」を選びます。

ウェブデータストリームでは、サイトURLとストリーム名を入力します。サイトURLは、WordPressサイトのトップページURLを入力します。ストリーム名は「ブログ名」「サイト名」など、後で見てわかりやすい名称にしましょう。

データストリームを作成すると、測定IDやGoogleタグを確認できる画面が表示されます。Google公式ヘルプでも、ウェブストリームの詳細画面から測定IDをコピーできると案内されています。Googleヘルプ

3-4. 測定IDとGoogleタグを確認する

GA4の設定で特に重要なのが、測定IDとGoogleタグです。

測定IDは、一般的に「G-」から始まるIDです。WordPressテーマやプラグインの設定欄に「GA4測定IDを入力してください」と書かれている場合は、この測定IDを使います。

一方、Googleタグは、サイトのHTML内に貼り付けるコードです。ヘッダー挿入プラグインやheader.phpに直接設置する場合は、Googleタグ全体をコピーして使います。

ここで注意したいのは、測定IDだけを入力する欄にGoogleタグ全体を貼り付けないことです。逆に、Googleタグを貼るべき場所に測定IDだけを入れても正しく計測できない場合があります。

3-5. データ保持・タイムゾーン・通貨の設定を確認する

GA4を作成したら、データ保持、タイムゾーン、通貨の設定も確認しておきましょう。

タイムゾーンが日本以外になっていると、日別レポートの区切りが実際の運営感覚とずれることがあります。日本向けサイトであれば、日本時間に設定しておくのがおすすめです。

通貨は、広告収益やECサイトの売上などを確認する場合に関係します。日本円で成果を見るなら、通貨も日本円にしておきましょう。

また、GA4にはデータ保持に関する設定があります。Google公式ヘルプでは、Googleシグナルのデータ保持には上限があることも案内されています。Googleヘルプ 初心者の場合も、最初に設定画面を確認しておくと安心です。

4. Site Kit by GoogleでWordPressにGA4を設定する手順

4-1. Site Kit by Googleをインストールする

WordPress管理画面にログインし、「プラグイン」から「新規追加」を選びます。

検索欄に「Site Kit by Google」と入力し、表示されたプラグインをインストールします。インストールが完了したら「有効化」をクリックしてください。

有効化すると、WordPress管理画面に「Site Kit」というメニューが表示されます。ここからGoogleアカウントとの連携を進めます。

4-2. GoogleアカウントとWordPressを連携する

Site Kitの初期設定画面を開き、案内に沿ってGoogleアカウントでログインします。

このとき、WordPressサイトとGoogleアカウントを連携するための権限確認画面が表示されます。内容を確認し、問題なければ許可して進めます。

Site Kitでは、初期設定時にSearch Consoleとの接続も行われます。Google公式ドキュメントでも、Site KitではSearch Consoleが必須サービスとして扱われることが説明されています。Site Kit by Google

4-3. Googleアナリティクスを接続する

Site Kitの初期設定が完了したら、次にGoogleアナリティクスを接続します。

WordPress管理画面の「Site Kit」から「設定」を開き、「さらにサービスを接続」またはAnalyticsの接続画面に進みます。すでにSite Kitを設定済みの場合でも、後からAnalyticsを追加できます。Site Kit by Google

画面の案内に従い、使用するGoogleアカウント、アナリティクスアカウント、プロパティ、ウェブデータストリームを選択します。

4-4. 既存のGA4プロパティを選択する

すでにGA4プロパティを作成している場合は、Site Kitの設定画面で既存のプロパティを選択します。

ここで新しいプロパティを作ってしまうと、意図せず複数のGA4プロパティができてしまい、どれを見ればよいのかわかりにくくなることがあります。

すでにGoogleアナリティクス側で測定IDを取得している場合は、その測定IDとSite Kitで選択するデータストリームが一致しているか確認しましょう。

4-5. WordPress管理画面でアクセスデータを確認する

Site KitでGA4を接続すると、WordPress管理画面からアクセスデータを確認できるようになります。

Googleアナリティクスの管理画面を開かなくても、WordPress上でユーザー数や表示回数、人気ページなどを確認できます。

ただし、詳しい分析を行う場合はGoogleアナリティクス本体のレポートも確認しましょう。Site Kitは概要確認には便利ですが、細かな探索やイベント分析、流入元の詳細確認などはGA4管理画面のほうが向いています。

5. テーマやプラグインを使って測定IDを設定する方法

5-1. WordPressテーマのGA4設定欄に測定IDを入力する

使用しているWordPressテーマにGA4設定欄がある場合は、そこに測定IDを入力します。

テーマによって名称は異なりますが、「アクセス解析」「Googleアナリティクス」「GA4」「トラッキングID」「測定ID」などの項目に用意されていることが多いです。

入力するのは、GA4のウェブデータストリームで確認できる「G-」から始まる測定IDです。入力後は設定を保存し、サイト上にタグが出力されているか確認します。

5-2. SEO系プラグインで測定IDを設定する

SEO系プラグインの中には、Googleアナリティクスの測定IDを設定できるものがあります。

すでにSEOプラグインを使っていて、そのプラグインがGA4に対応している場合は、設定画面に測定IDを入力するだけで導入できることがあります。

ただし、すべてのSEOプラグインがGoogleアナリティクスのタグ設置に対応しているわけではありません。使っているプラグインの設定画面や公式ヘルプを確認し、GA4に対応しているかを見てから設定しましょう。

5-3. ヘッダー挿入プラグインでGoogleタグを設置する

ヘッダー挿入プラグインを使う方法もあります。

この方法では、GA4のGoogleタグをコピーし、WordPressのhead内に出力される入力欄へ貼り付けます。header.phpを直接編集しなくてよいため、テーマファイルの編集に不安がある人でも使いやすい方法です。

Google公式ヘルプでも、サイトの構成によってはGoogleタグを手動で設置する選択肢が案内されています。Googleヘルプ WordPressでは、ヘッダー挿入プラグインを使うことで手動設置に近い形でタグを追加できます。

5-4. 複数の方法を併用しないよう注意する

WordPressにグーグルアナリティクスを設定するときに特に注意したいのが、タグの二重設置です。

たとえば、Site KitでGA4を設定したうえで、テーマにも測定IDを入力し、さらにヘッダー挿入プラグインにもGoogleタグを貼ってしまうと、同じアクセスが二重に計測される可能性があります。

アクセス数が実際より多く見えたり、データの信頼性が下がったりするため、基本的には設定方法をひとつに絞りましょう。

すでに複数の方法を試した場合は、どこにタグが入っているかを確認し、不要な設定を削除してください。

6. プラグインなしでGoogleタグを直接設置する方法

6-1. GA4のGoogleタグをコピーする

プラグインなしで設置する場合は、GA4管理画面からGoogleタグをコピーします。

GA4の「管理」から対象プロパティを選び、「データストリーム」へ進みます。対象のウェブストリームを開くと、Googleタグやタグ設定を確認できます。

直接設置する場合は、測定IDだけではなく、Googleタグのコード全体をコピーします。コードの一部だけを貼り付けると、正しく計測できない場合があります。

6-2. header.phpにタグを貼り付ける

コピーしたGoogleタグは、WordPressテーマのheader.php内にあるheadタグ内へ貼り付けます。

一般的には、</head>の直前に設置します。WordPress管理画面から編集する場合は、「外観」内のテーマファイルエディターを使いますが、操作を誤るとサイトが表示されなくなる可能性があります。

そのため、初心者がいきなり本番サイトのテーマファイルを編集するのはおすすめできません。作業前には必ずバックアップを取り、可能であればテスト環境で確認してから本番に反映しましょう。

6-3. 子テーマを使って安全に編集する

Googleタグを直接設置する場合は、子テーマを使うのが基本です。

親テーマのheader.phpを直接編集すると、テーマ更新時に変更内容が上書きされる可能性があります。子テーマを作成し、その中でheader.phpを編集すれば、親テーマの更新による影響を受けにくくなります。

ただし、子テーマの作成にもWordPressテーマの構造に関する知識が必要です。自信がない場合は、Site Kitやヘッダー挿入プラグインを使ったほうが安全です。

6-4. 直接編集がおすすめできないケース

次のような場合は、Googleタグの直接設置はおすすめできません。

WordPress初心者でテーマファイルを編集したことがない場合、サイトのバックアップを取っていない場合、使用しているテーマの更新頻度が高い場合、複数人でサイトを管理していて設定箇所を共有しにくい場合です。

また、将来的にテーマ変更を予定している場合も注意が必要です。テーマに直接入れたタグは、新しいテーマに変更すると消えてしまうことがあります。

初心者は、まずSite Kit by Googleか、テーマのGA4設定欄を使う方法を選ぶとよいでしょう。

7. Googleアナリティクスが正しく設定できたか確認する方法

7-1. GA4のリアルタイムレポートで確認する

設定後は、GA4のリアルタイムレポートで計測できているか確認します。

リアルタイムレポートでは、サイトやアプリで発生しているユーザー行動をその場で確認できます。Google公式ヘルプでも、Realtimeはサイトやアプリ上のアクティビティを発生時点で監視できるレポートとして説明されています。Googleヘルプ

GA4にログインし、左側メニューの「レポート」から「リアルタイム」を開きます。その状態で自分のWordPressサイトにアクセスし、ユーザー数が反映されるかを確認しましょう。

7-2. 自分のアクセスで計測テストをする

リアルタイムレポートを開いたまま、別のタブやスマホでWordPressサイトにアクセスします。

しばらくすると、リアルタイムレポートにアクセスが表示されます。ページを移動したり、記事を開いたりすると、ページビューやイベントとして反映されることがあります。

Google公式ヘルプでは、CMSサイトで設定した場合、データ収集の開始まで最大30分ほどかかる場合があると案内されています。Googleヘルプ 設定直後に表示されない場合でも、少し時間を置いて確認してみましょう。

7-3. WordPress側でタグの設置状況を確認する

WordPress側でも、Googleタグが正しく出力されているか確認できます。

ブラウザでサイトを開き、ページのソースを表示します。ソース内で「G-」から始まる測定IDや「gtag」などの文字列を検索すると、タグが出力されているか確認できます。

ただし、キャッシュプラグインや最適化プラグインを使っている場合、ソース上の表示が圧縮されて見つけにくいことがあります。その場合は、プラグインの設定やブラウザの開発者ツールも確認しましょう。

7-4. データが反映されないときに確認するポイント

データが反映されない場合は、まず測定IDが正しいか確認します。

次に、Site Kit、テーマ設定、ヘッダー挿入プラグインなど、どの方法でタグを設置しているかを整理します。複数の場所で設定している場合は、不要なタグを削除してください。

また、キャッシュの影響で古いページが表示されている場合もあります。WordPressのキャッシュプラグイン、サーバーキャッシュ、ブラウザキャッシュを削除してから再確認しましょう。

広告ブロッカーやプライバシー系ブラウザ拡張機能を使っている場合、計測や確認がうまくいかないこともあります。確認時は別ブラウザやシークレットウィンドウを使うと原因を切り分けやすくなります。

8. WordPressにGA4を設定するときのよくある失敗と対処法

8-1. 測定IDとGoogleタグを間違えている

よくある失敗のひとつが、測定IDとGoogleタグを間違えることです。

テーマやプラグインの入力欄に「測定ID」と書かれている場合は、「G-」から始まるIDを入力します。一方、ヘッダーにタグを貼り付ける形式の場合は、Googleタグのコード全体を貼り付けます。

入力欄の説明をよく読み、必要な情報が測定IDなのかGoogleタグなのかを確認しましょう。

8-2. タグが二重に設置されている

Site Kit、テーマ、SEOプラグイン、ヘッダー挿入プラグインを併用していると、GA4タグが二重に設置されることがあります。

タグが二重に設置されると、ページビューが重複して計測され、アクセス数が実際より多く見える可能性があります。

対処法は、Googleアナリティクスの設定方法をひとつに絞ることです。初心者の場合はSite Kitを使い、テーマや他のプラグイン側のGA4設定は空欄にしておくと管理しやすくなります。

8-3. キャッシュや広告ブロッカーの影響で確認できない

設定は正しいのにリアルタイムレポートに表示されない場合、キャッシュや広告ブロッカーが原因のことがあります。

WordPressのキャッシュプラグインを使っている場合は、キャッシュを削除してから再確認しましょう。サーバー側のキャッシュ機能を使っている場合も同様です。

また、ブラウザの広告ブロッカーやトラッキング防止機能によって、Googleアナリティクスの計測がブロックされることがあります。別のブラウザやスマホ回線で確認すると、原因を切り分けやすくなります。

8-4. 管理者のアクセスまで計測されている

WordPress管理者が自分のサイトを何度も確認していると、そのアクセスもGA4に計測されます。

ブログを始めたばかりでアクセス数が少ない時期は、自分のアクセスがデータに大きく影響することがあります。

対策としては、GA4側で内部トラフィックの除外設定を行う、WordPress側でログインユーザーの計測を除外できるプラグインを使う、確認用ブラウザを分けるなどの方法があります。

ただし、除外設定を複雑にしすぎると初心者には管理しにくくなります。最初は「自分のアクセスも多少含まれる」と理解したうえで、アクセスが増えてきたら除外設定を見直すのでも問題ありません。

8-5. テーマ変更でタグが消えてしまう

テーマのheader.phpに直接Googleタグを設置している場合、テーマ変更やテーマ更新によってタグが消えることがあります。

テーマ設定欄に測定IDを入れている場合も、新しいテーマに変えると設定が引き継がれないことがあります。

テーマ変更後は、GA4のリアルタイムレポートで計測できているか必ず確認しましょう。テーマ変更の影響を受けにくくしたい場合は、Site Kitや専用プラグインを使って管理する方法がおすすめです。

9. GA4導入後に初心者が最初に見るべきレポート

9-1. ユーザー数・表示回数・セッションを確認する

GA4を導入したら、まずユーザー数、表示回数、セッションを確認しましょう。

ユーザー数は、どれくらいの人がWordPressブログを訪れているかを見る基本指標です。表示回数は、ページがどれくらい見られているかを把握できます。セッションは、訪問単位での動きを見るときに役立ちます。

最初から細かい指標をすべて理解しようとする必要はありません。まずは、週ごとや月ごとにアクセスが増えているか、記事公開後に表示回数が変化しているかを確認しましょう。

9-2. どの記事が読まれているか確認する

次に、どの記事が読まれているかを確認します。

GA4では、ページタイトルやページパスごとに表示回数を確認できます。よく読まれている記事は、検索ニーズと合っている可能性があります。

読まれている記事には、関連記事への内部リンクを追加したり、問い合わせや資料請求などの導線を設置したりすると、成果につながりやすくなります。

逆に、公開から時間が経っても読まれていない記事は、タイトル、見出し、検索キーワード、本文内容を見直しましょう。

9-3. 検索・SNS・広告など流入元を確認する

GA4では、ユーザーがどこから来たのかも確認できます。

検索エンジンから来ているのか、SNSから来ているのか、広告から来ているのか、他サイトのリンクから来ているのかを見ることで、集客経路の強みと弱みがわかります。

検索流入が多い場合は、SEO記事を増やす方針が合っている可能性があります。SNS流入が多い場合は、シェアされやすいテーマや投稿タイミングを分析するとよいでしょう。

9-4. スマホとパソコンのアクセス比率を確認する

WordPressブログでは、スマホからのアクセスが多いケースも少なくありません。

GA4でデバイス別のアクセスを確認すると、スマホ、パソコン、タブレットのどれで読まれているかがわかります。

スマホ比率が高い場合は、スマホで本文が読みやすいか、画像が大きすぎないか、ボタンが押しやすいかを確認しましょう。パソコンでは問題なく見えていても、スマホでは見出しが長すぎたり、表が横にはみ出したりすることがあります。

9-5. コンバージョンやイベント計測の基本を知る

GA4では、ページ表示やクリックなどの行動をイベントとして計測します。

問い合わせ完了、資料請求、購入完了、会員登録など、サイトの目的につながる重要な行動は、イベントやキーイベントとして管理します。Google公式ヘルプでも、重要な操作を測定するキーイベントをもとに、Google広告のコンバージョン作成などに活用できることが説明されています。Googleヘルプ

初心者の場合、最初から複雑なイベント設定をする必要はありません。まずはページビュー、流入元、よく読まれている記事を確認し、慣れてきたら問い合わせ完了ページやボタンクリックなどを計測していきましょう。

10. WordPressとGoogleアナリティクス設定に関するよくある質問

10-1. WordPressにGoogleアナリティクスは必ず必要?

WordPressにGoogleアナリティクスは必須ではありません。設定しなくても、ブログやサイトの運営はできます。

ただし、アクセス状況を分析して改善したい場合は、導入しておくのがおすすめです。特に、SEOで集客したい、アフィリエイトや問い合わせにつなげたい、記事の改善にデータを使いたい場合は、Googleアナリティクスが役立ちます。

アクセス数が少ない初期段階でも、早めに設定しておけば、後から過去データを見返せます。

10-2. Site Kitと他のプラグインはどちらがいい?

初心者にはSite Kit by Googleがおすすめです。

Google公式のWordPressプラグインで、GoogleアナリティクスだけでなくSearch Consoleなども連携しやすいからです。

一方、すでに使っているSEOプラグインやアクセス解析プラグインにGA4設定機能がある場合は、それを使っても問題ありません。

大切なのは、複数の方法で同時にタグを設置しないことです。Site Kitを使うなら、テーマや他プラグイン側のGoogleアナリティクス設定は無効にしておきましょう。

10-3. GA4の測定IDはどこで確認できる?

GA4の測定IDは、Googleアナリティクス管理画面のデータストリームから確認できます。

対象のプロパティを開き、「管理」から「データストリーム」を選択します。WordPressサイト用のウェブストリームを開くと、測定IDが表示されます。

測定IDは「G-」から始まる形式です。テーマやプラグインに入力するときは、このIDをコピーして貼り付けます。

10-4. 設定後すぐにデータは見られる?

リアルタイムレポートでは、比較的早くアクセス状況を確認できます。

ただし、設定直後はデータ収集の開始まで少し時間がかかる場合があります。Google公式ヘルプでは、設定後にデータ収集が始まるまで最大30分ほどかかる場合があると説明されています。Googleヘルプ

また、通常のレポートにデータが反映されるまでには時間差があることもあります。設定後すぐに通常レポートに表示されなくても、リアルタイムレポートで確認しながら少し待ちましょう。

10-5. Search Consoleも一緒に設定したほうがいい?

WordPressブログをSEOで伸ばしたいなら、Search Consoleも一緒に設定するのがおすすめです。

Googleアナリティクスでは、サイトに訪問した後の行動を分析できます。一方、Search Consoleでは、Google検索でどのキーワードから表示・クリックされたか、検索順位がどう変化しているかを確認できます。

つまり、Search Consoleは検索前後のデータ、Googleアナリティクスは訪問後の行動データを見るためのツールです。両方を使うことで、SEO記事の改善に必要な情報をより多く得られます。

Site Kitを使えば、GoogleアナリティクスとSearch ConsoleをWordPress管理画面からまとめて確認しやすくなります。

まとめ

ワードプレスにグーグルアナリティクスを設定することで、アクセス数、読まれている記事、流入元、デバイス別の利用状況などを確認できるようになります。

現在はGA4を導入するのが基本です。設定方法には、Site Kit by Googleを使う方法、WordPressテーマの測定ID入力欄を使う方法、プラグインなしでGoogleタグを直接設置する方法があります。

初心者には、コード編集が不要でGoogleサービスとの連携もしやすいSite Kit by Googleがおすすめです。すでにテーマにGA4設定欄がある場合は、測定IDを入力する方法でも簡単に設定できます。

一方、header.phpに直接Googleタグを貼る方法は、テーマ更新や編集ミスのリスクがあるため、WordPressに慣れていない場合は慎重に行いましょう。

設定後は、GA4のリアルタイムレポートで正しく計測できているか確認します。データが反映されない場合は、測定IDの間違い、タグの二重設置、キャッシュ、広告ブロッカーなどを確認してください。

Googleアナリティクスは、WordPressブログを改善するための重要な判断材料になります。まずはGA4を正しく設定し、アクセスデータを見ながら、読者に届く記事づくりを進めていきましょう。