WordPressをXAMPPでローカル環境にインストールする全手順|初心者でもエラーなく構築する方法
はじめに
WordPressを学びたい、テーマやプラグインを試したい、本番サイトを触る前に安全なテスト環境を作りたい。そんなときに便利なのが、XAMPPを使ったWordPressのローカル環境です。
XAMPPを使えば、自分のパソコン上にWebサーバー環境を作り、インターネット上に公開せずにWordPressを動かせます。サーバー契約やドメイン取得をしなくても、無料でWordPressのインストールや管理画面の操作、テーマ編集、プラグイン検証などを行えるため、初心者の練習環境としても非常に役立ちます。
この記事では、WordPressをXAMPPでローカル環境にインストールする全手順を、初心者にもわかりやすく順番に解説します。XAMPPのインストール、データベース作成、WordPressファイルの配置、初期設定、よくあるエラーの対処法までまとめているので、手順どおりに進めればローカル環境でWordPressを起動できるようになります。
1. WordPressをXAMPPでローカル環境にインストールする前に知っておくこと
1-1. XAMPPとは?WordPressのローカル環境を作れる理由
XAMPPとは、パソコン上でWebサイトを動かすために必要なソフトウェアをまとめて導入できる開発環境パッケージです。
WordPressを動かすには、主に以下のような環境が必要です。
Webサーバーとして動作するApache、データを保存するMySQLまたはMariaDB、WordPress本体を動かすPHP、データベースを管理するphpMyAdminなどです。
通常、WordPressをインターネット上で公開するにはレンタルサーバーを契約し、そのサーバー上でこれらの仕組みを利用します。しかしXAMPPを使うと、同じような環境を自分のパソコン内に作ることができます。
つまり、XAMPPは「自分のパソコンを小さなWebサーバーのように使えるようにするソフト」です。WordPressはPHPとデータベースで動くため、XAMPPを使えばローカル環境でもWordPressをインストールして動かせます。
1-2. ローカル環境でWordPressを構築するメリット
WordPressをXAMPPでローカル環境に構築する最大のメリットは、失敗を気にせず自由に試せることです。
本番サイトでテーマファイルを編集したり、プラグインを追加したりすると、表示崩れやエラーが発生して訪問者に影響が出ることがあります。特に初心者の場合、PHPファイルの記述ミスやプラグイン同士の競合によって、管理画面に入れなくなるケースもあります。
ローカル環境であれば、サイトは自分のパソコン内だけで動作するため、外部のユーザーには見えません。デザインを大きく変更しても、プラグインを何度入れ替えても、本番サイトに影響はありません。
また、インターネット上に公開しないため、検索エンジンにインデックスされる心配もなく、未完成のサイトを安全に作り込めます。WordPressの操作練習、テーマ制作、プラグイン検証、サイト移行のテストなど、さまざまな用途で活用できます。
1-3. XAMPP・Local・本番サーバーの違い
WordPressの環境構築方法には、XAMPPのほかにLocalなどのローカル開発ツールや、レンタルサーバーを使った本番環境があります。
XAMPPは、ApacheやMySQL、PHPなどを自分で起動しながら使う汎用的なローカルサーバー環境です。WordPress以外のPHP開発にも使えるため、Web制作全般を学びたい人に向いています。
Localは、WordPress専用に近いローカル開発ツールです。画面操作だけでWordPress環境を作りやすく、初心者でも扱いやすいのが特徴です。一方で、ApacheやMySQL、PHPの基本的な仕組みを学ぶという点では、XAMPPのほうが理解しやすい場合があります。
本番サーバーは、実際にインターネット上でサイトを公開するための環境です。訪問者がアクセスできる反面、設定ミスやセキュリティ対策には注意が必要です。
学習やテストにはXAMPPやLocal、本格公開には本番サーバーというように、目的に応じて使い分けるのが理想です。
1-4. この記事で構築するWordPress環境の完成イメージ
この記事では、XAMPPをパソコンにインストールし、ApacheとMySQLを起動したうえで、WordPressをローカル環境に設置します。
完成後は、ブラウザで以下のようなURLにアクセスしてWordPressサイトを表示できます。
http://localhost/wordpress/
または、フォルダ名を変更した場合は以下のようになります。
http://localhost/my-site/
管理画面には、次のようなURLからログインできます。
http://localhost/wordpress/wp-admin/
ローカル環境なので、サイトは基本的に自分のパソコン上でのみ確認できます。テーマを変更したり、投稿を作成したり、プラグインを追加したりと、通常のWordPressとほぼ同じように操作できます。
2. XAMPPでWordPressを使うために必要なもの
2-1. 必要なソフトと推奨環境
WordPressをXAMPPでローカル環境にインストールするには、以下のものが必要です。
まず、XAMPP本体が必要です。XAMPPにはApache、MySQLまたはMariaDB、PHP、phpMyAdminなどが含まれています。
次に、WordPress公式サイトからダウンロードするWordPress本体ファイルが必要です。これはzip形式で配布されており、解凍してXAMPPの指定フォルダに配置します。
また、作業にはブラウザも必要です。Google Chrome、Microsoft Edge、Firefox、Safariなど、普段使用しているブラウザで問題ありません。
パソコンのOSはWindows、Mac、Linuxのいずれでも利用できますが、この記事では主にWindows環境を例に説明します。Macの場合も基本的な流れは同じですが、フォルダの場所や操作画面が一部異なります。
2-2. WordPress公式ファイルをダウンロードする
WordPress本体は、必ず公式サイトからダウンロードしましょう。
検索エンジンで「WordPress ダウンロード」と検索し、WordPress公式サイトのダウンロードページへアクセスします。日本語版を使用したい場合は、日本語版WordPressのページからダウンロードするとスムーズです。
ダウンロードボタンをクリックすると、WordPressのzipファイルがパソコンに保存されます。ファイル名はバージョンによって異なりますが、通常はwordpress.zipのような名前です。
ダウンロードしたzipファイルは、あとで解凍してXAMPPのhtdocsフォルダに配置します。保存場所がわからなくならないように、デスクトップやダウンロードフォルダなど確認しやすい場所に置いておくとよいでしょう。
2-3. XAMPPを公式サイトからダウンロードする
XAMPPも公式サイトからダウンロードします。
検索エンジンで「XAMPP ダウンロード」と検索し、Apache Friendsの公式サイトへアクセスします。Windows、Mac、Linux向けのインストーラーが用意されているので、自分のパソコンに合ったものを選びます。
基本的には、最新の安定版を選べば問題ありません。ただし、既存のWordPressサイトを本番環境から移行してテストする場合は、本番サーバーのPHPバージョンと大きく離れすぎないように注意しましょう。
ダウンロードしたインストーラーは、あとで起動してXAMPPをパソコンにインストールします。
2-4. インストール前に確認すべき注意点
XAMPPをインストールする前に、いくつか確認しておきたいポイントがあります。
まず、すでに別のWebサーバーソフトが動いている場合、Apacheのポート番号が競合することがあります。特にSkype、IIS、Docker、別のローカルサーバー環境などを使用している場合は注意が必要です。
次に、Windowsの場合はインストール先フォルダに注意しましょう。C:\Program Files配下にインストールすると、権限の問題で設定ファイルの編集やWordPressファイルの配置がうまくいかないことがあります。初心者は、標準のC:\xamppにインストールするのがおすすめです。
また、セキュリティソフトやファイアウォールがApacheやMySQLの起動をブロックする場合があります。起動時に許可を求める画面が出たら、ローカル環境で使用する範囲で許可します。
最後に、XAMPPは開発用の環境です。本番公開を前提としたセキュリティ設定にはなっていないため、安易に外部公開しないようにしましょう。
3. XAMPPをパソコンにインストールする手順
3-1. XAMPPインストーラーを起動する
ダウンロードしたXAMPPのインストーラーをダブルクリックして起動します。
Windowsの場合、ユーザーアカウント制御の確認画面が表示されることがあります。その場合は、内容を確認して「はい」をクリックします。
また、ウイルス対策ソフトに関する注意や、インストール先に関する警告が表示されることがあります。基本的には案内を確認しながら進めて問題ありません。
インストーラーが起動したら、セットアップウィザードが表示されます。「Next」をクリックして次の画面へ進みます。
3-2. 必要なコンポーネントを選択する
XAMPPのインストール中には、導入するコンポーネントを選択する画面が表示されます。
WordPressを動かすために最低限必要なのは、Apache、MySQLまたはMariaDB、PHP、phpMyAdminです。これらは必ず選択しておきましょう。
そのほか、FileZilla FTP Server、Mercury Mail Server、Tomcat、Perlなどの項目が表示されることがあります。WordPressのローカル環境を作るだけであれば、必須ではありません。
初心者の場合は、初期状態のまま進めても問題ありません。不要なものを外したい場合は、Apache、MySQL、PHP、phpMyAdminを残しておけばWordPressは動作します。
3-3. インストール先フォルダを設定する
次に、XAMPPのインストール先フォルダを指定します。
Windowsでは、標準でC:\xamppが指定されることが多いです。特別な理由がなければ、そのままC:\xamppにインストールするのがおすすめです。
インストール先を深い階層にしたり、日本語を含むフォルダ名にしたりすると、環境によってはパスの問題が起きることがあります。初心者はできるだけシンプルな場所にインストールしましょう。
フォルダを確認したら「Next」をクリックして進みます。言語選択や案内画面が表示された場合も、内容を確認して次へ進めます。
最後に「Next」または「Install」をクリックすると、XAMPPのインストールが始まります。完了までしばらく待ちます。
3-4. XAMPP Control Panelを起動する
インストールが完了すると、XAMPP Control Panelを起動するかどうかの確認画面が表示されることがあります。チェックを入れたまま完了すると、自動的にXAMPP Control Panelが起動します。
起動しない場合は、スタートメニューから「XAMPP Control Panel」を探して起動します。もしくは、C:\xamppフォルダ内にあるxampp-control.exeをダブルクリックして起動します。
XAMPP Control Panelは、ApacheやMySQLを起動・停止するための管理画面です。WordPressを使うときは、基本的にこの画面からApacheとMySQLを起動します。
3-5. ApacheとMySQLを起動する
XAMPP Control Panelが開いたら、ApacheとMySQLの右側にある「Start」ボタンをクリックします。
正常に起動すると、ApacheとMySQLの行が緑色になり、ボタンが「Stop」に変わります。これで、ローカル環境のWebサーバーとデータベースサーバーが動作している状態になります。
ブラウザを開き、アドレスバーに以下を入力してアクセスしてみましょう。
http://localhost/
XAMPPのダッシュボード画面が表示されれば、Apacheは正常に動作しています。
MySQLが正常に動いているかは、あとでphpMyAdminにアクセスして確認します。ApacheまたはMySQLが起動しない場合は、ポート競合や権限、セキュリティソフトの影響が考えられます。詳しい対処法は後半で解説します。
4. WordPress用のデータベースを作成する手順
4-1. phpMyAdminにアクセスする
WordPressは、投稿内容、固定ページ、ユーザー情報、設定、プラグイン情報などをデータベースに保存します。そのため、WordPressをインストールする前に専用のデータベースを作成する必要があります。
XAMPPでデータベースを管理するには、phpMyAdminを使います。
ApacheとMySQLを起動した状態で、ブラウザのアドレスバーに以下を入力します。
http://localhost/phpmyadmin/
phpMyAdminの画面が表示されれば、MySQLが正常に動作しています。
もしphpMyAdminにアクセスできない場合は、MySQLが起動しているか、URLを間違えていないかを確認しましょう。
4-2. 新しいデータベースを作成する
phpMyAdminにアクセスしたら、左上または上部メニューにある「データベース」をクリックします。
「データベースを作成する」という入力欄が表示されるので、任意のデータベース名を入力します。たとえば、以下のような名前にするとわかりやすいです。
wordpress_db
wp_local
my_site_db
データベース名は半角英数字とアンダースコアで作成するのがおすすめです。日本語やスペースを含めると、後で設定時にわかりにくくなったり、トラブルの原因になったりすることがあります。
4-3. 文字コードをutf8mb4に設定する
データベース名の右側に、照合順序を選択する項目があります。
WordPressでは、日本語や絵文字などを扱うためにutf8mb4系の文字コードを選ぶのがおすすめです。選択肢がある場合は、以下のような照合順序を選びます。
utf8mb4_general_ci
または
utf8mb4_unicode_ci
どちらを選んでも通常のWordPress利用では大きな問題はありません。迷った場合はutf8mb4_general_ciを選んでおけばよいでしょう。
設定できたら「作成」をクリックします。左側の一覧に作成したデータベース名が表示されれば完了です。
4-4. データベース名を控えておく
作成したデータベース名は、WordPressのインストール時に使用します。
たとえば、wordpress_dbという名前で作成した場合、後ほどデータベース名の入力欄にそのままwordpress_dbと入力します。
XAMPPの初期状態では、データベースのユーザー名は通常root、パスワードは空欄です。ホスト名はlocalhostです。
WordPressのインストール画面で入力する情報は、基本的に以下のようになります。
データベース名は自分で作成した名前、ユーザー名はroot、パスワードは空欄、データベースホストはlocalhost、テーブル接頭辞は通常wp_です。
この情報を間違えると「データベース接続確立エラー」が表示されるため、データベース名は正確に控えておきましょう。
5. XAMPPにWordPressファイルを配置する手順
5-1. WordPressのzipファイルを解凍する
次に、ダウンロードしておいたWordPressのzipファイルを解凍します。
Windowsの場合、wordpress.zipを右クリックして「すべて展開」を選択します。解凍すると、wordpressというフォルダが作成され、その中にWordPress本体のファイルが入っています。
フォルダの中には、wp-admin、wp-content、wp-includesなどのフォルダや、index.php、wp-config-sample.phpなどのファイルがあります。
これらはWordPressを動かすために必要なファイルなので、個別に削除したり名前を変更したりしないようにしましょう。
5-2. htdocsフォルダにWordPressを設置する
XAMPPでWebサイトとして表示するファイルは、基本的にhtdocsフォルダ内に配置します。
Windowsで標準の場所にXAMPPをインストールした場合、htdocsフォルダは以下にあります。
C:\xampp\htdocs
解凍したwordpressフォルダを、このhtdocsフォルダの中にコピーまたは移動します。
配置後のパスは、以下のようになります。
C:\xampp\htdocs\wordpress
この状態でApacheが起動していれば、ブラウザからhttp://localhost/wordpress/にアクセスしてWordPressのインストール画面を表示できるようになります。
5-3. フォルダ名をサイトURL用に変更する
htdocsに配置したWordPressフォルダの名前は、ローカルサイトのURLになります。
たとえば、フォルダ名がwordpressであれば、URLは以下になります。
http://localhost/wordpress/
フォルダ名をtest-siteに変更した場合は、以下になります。
http://localhost/test-site/
フォルダ名は自由に変更できますが、半角英数字とハイフン、アンダースコアを使うのがおすすめです。日本語やスペースを含めると、URLが扱いにくくなるため避けたほうがよいでしょう。
複数のWordPressサイトを作りたい場合は、htdocs内に別々のフォルダを作成します。たとえば、site01、site02、blog-testのように分ければ、それぞれ別のローカルサイトとして管理できます。
5-4. localhostからWordPressにアクセスする
WordPressフォルダをhtdocsに配置したら、ブラウザを開いて以下のURLにアクセスします。
http://localhost/wordpress/
フォルダ名を変更した場合は、wordpressの部分を自分のフォルダ名に置き換えます。
たとえば、フォルダ名がmy-siteであれば、以下のURLです。
http://localhost/my-site/
正しく配置できていれば、WordPressのインストール画面が表示されます。最初に言語選択画面が表示されることもあります。その場合は「日本語」を選択して次へ進みましょう。
もし画面が表示されない場合は、Apacheが起動しているか、フォルダの配置場所が正しいか、URLのフォルダ名が合っているかを確認してください。
6. WordPressの初期設定とインストール手順
6-1. インストール画面を開く
ブラウザでhttp://localhost/wordpress/にアクセスすると、WordPressのインストール画面が表示されます。
言語選択画面が表示された場合は「日本語」を選択し、「続ける」をクリックします。
次に、データベース接続に必要な情報についての案内画面が表示されます。ここでは、データベース名、ユーザー名、パスワード、データベースホスト、テーブル接頭辞を入力する必要があります。
「さあ、始めましょう!」をクリックして、データベース接続情報の入力画面へ進みます。
6-2. データベース接続情報を入力する
データベース接続情報の入力画面では、先ほどphpMyAdminで作成したデータベース情報を入力します。
XAMPPの初期状態では、一般的に以下の内容を入力します。
データベース名には、phpMyAdminで作成したデータベース名を入力します。たとえばwordpress_dbです。
ユーザー名にはrootと入力します。
パスワードは空欄にします。XAMPPの初期状態ではrootユーザーにパスワードが設定されていないことが多いためです。
データベースホストにはlocalhostと入力します。
テーブル接頭辞は、通常はwp_のままで問題ありません。複数のWordPressを同じデータベースに入れる場合は変更することもありますが、初心者はデータベースをサイトごとに分けるほうがわかりやすいです。
入力できたら「送信」をクリックします。
接続に成功すると、インストールを実行する画面へ進みます。エラーが出た場合は、データベース名、ユーザー名、パスワード、ホスト名に間違いがないか確認しましょう。
6-3. サイトタイトル・ユーザー名・パスワードを設定する
データベース接続に成功したら、WordPressサイトの基本情報を設定します。
サイトタイトルには、ローカル環境で作成するサイト名を入力します。たとえば「テストサイト」「WordPress練習用」「制作中サイト」など、わかりやすい名前で構いません。
ユーザー名には、管理画面にログインするための名前を入力します。adminのような単純な名前は避け、推測されにくいものにするとよいでしょう。ローカル環境とはいえ、セキュリティ意識を持って設定することが大切です。
パスワードは自動生成されたものを使うか、自分で安全なものを設定します。本番サイトと同じパスワードは使わないようにしましょう。
メールアドレスには、自分のメールアドレスを入力します。ローカル環境ではメール送信機能が正しく動かない場合もありますが、ユーザー情報として必要になります。
検索エンジンでの表示に関する項目が表示される場合がありますが、ローカル環境は外部公開されていないため、基本的には大きな影響はありません。ただし、本番環境へ移行する予定がある場合は、移行後に設定を確認しましょう。
6-4. WordPressのインストールを実行する
サイト情報の入力が完了したら、「WordPressをインストール」をクリックします。
問題がなければ、数秒でインストールが完了します。「成功しました!」という画面が表示されれば、WordPressのローカル環境構築はほぼ完了です。
この時点で、WordPressのファイルとデータベースが連携し、ローカル環境上でWordPressサイトとして動作する状態になっています。
「ログイン」ボタンをクリックすると、管理画面のログインページに移動します。
6-5. 管理画面にログインする
ログイン画面では、先ほど設定したユーザー名またはメールアドレスとパスワードを入力します。
ログインに成功すると、WordPressの管理画面が表示されます。管理画面のURLは通常、以下のようになります。
http://localhost/wordpress/wp-admin/
フォルダ名を変更した場合は、wordpressの部分を自分のフォルダ名に置き換えます。
管理画面では、投稿の作成、固定ページの編集、テーマの変更、プラグインの追加、メニューの設定などを行えます。ローカル環境であっても、基本的な操作は本番環境のWordPressとほぼ同じです。
7. XAMPPでWordPressが動作しているか確認する方法
7-1. トップページを表示して確認する
WordPressのインストールが完了したら、まずトップページを確認しましょう。
ブラウザで以下のURLにアクセスします。
http://localhost/wordpress/
WordPressの初期テーマが表示されれば、トップページは正常に動作しています。
サイトタイトル、サンプル投稿、テーマのデザインなどが表示されているか確認してください。画面が真っ白になる、エラーが表示される、404ページになるといった場合は、WordPressファイルの配置やURLが間違っている可能性があります。
7-2. 管理画面にログインできるか確認する
次に、管理画面にログインできるか確認します。
http://localhost/wordpress/wp-admin/
にアクセスし、設定したユーザー名とパスワードでログインします。
管理画面が表示されれば問題ありません。ログインできない場合は、ユーザー名やパスワードの入力ミスがないか確認しましょう。
パスワードを忘れてしまった場合、ローカル環境ではメールによる再設定がうまく動かないことがあります。その場合は、phpMyAdminからユーザー情報を確認・変更する方法もありますが、初心者の場合はWordPress環境を作り直したほうが早いこともあります。
7-3. テーマやプラグインを追加できるか確認する
管理画面に入れたら、テーマやプラグインが追加できるか確認します。
管理画面の「外観」から「テーマ」を開き、新しいテーマを追加できるか試してみましょう。また、「プラグイン」から新規追加画面を開き、プラグイン一覧が表示されるか確認します。
テーマやプラグインを公式ディレクトリから検索する場合は、インターネット接続が必要です。ローカル環境自体はオフラインでも動作しますが、新しいテーマやプラグインを取得するにはオンライン接続が必要になります。
追加や有効化が正常にできれば、WordPress環境は問題なく動作しています。
7-4. 投稿・固定ページを作成して確認する
最後に、投稿や固定ページを作成してみましょう。
管理画面の「投稿」から「新規追加」を選び、テスト用の記事タイトルと本文を入力します。公開ボタンをクリックし、トップページや投稿ページで表示されるか確認します。
固定ページも同様に、「固定ページ」から新規作成できます。
投稿や固定ページが問題なく作成・表示できれば、WordPressとデータベースの連携も正常です。これで、XAMPP上のWordPressローカル環境を使って学習や開発を進められます。
8. WordPressをXAMPPにインストールできないときの原因と対処法
8-1. Apacheが起動しない場合の対処法
XAMPPでよくあるトラブルのひとつが、Apacheが起動しない問題です。
Apacheが起動しない主な原因は、ポート番号の競合です。Apacheは通常、HTTPで80番ポート、HTTPSで443番ポートを使用します。すでに別のソフトがこれらのポートを使っていると、Apacheを起動できません。
対処法としては、まずXAMPP Control Panelのログを確認します。エラーメッセージにPort 80 in useやPort 443 in useのような表示があれば、ポート競合の可能性が高いです。
Windowsの場合、IISやWorld Wide Web Publishing Serviceが有効になっていると競合することがあります。不要であれば停止します。また、他のローカル開発環境や仮想環境がポートを使っていないか確認しましょう。
ポート番号を変更する方法もあります。Apacheの設定ファイルであるhttpd.confを開き、Listen 80をListen 8080などに変更します。その場合、アクセスURLは以下のようになります。
http://localhost:8080/wordpress/
8-2. MySQLが起動しない場合の対処法
MySQLが起動しない場合も、ポート競合やデータファイルの破損、権限の問題などが考えられます。
MySQLは通常、3306番ポートを使用します。すでに別のMySQLやMariaDBが起動している場合、XAMPPのMySQLが起動できないことがあります。
まずはXAMPP Control Panelのログを確認し、エラー内容を見ます。Port 3306 in useのような表示があれば、他のMySQLサービスが動いている可能性があります。
Windowsのサービス管理画面から、別のMySQLサービスが起動していないか確認しましょう。不要であれば停止します。
また、過去にXAMPPを強制終了した場合、MySQLのデータファイルが不整合を起こすこともあります。大切なデータベースがある場合は、むやみにファイルを削除せず、バックアップを取ってから対応しましょう。
初心者で、まだ重要なデータが入っていない段階なら、XAMPPを再インストールするほうが早い場合もあります。
8-3. localhostにアクセスできない場合の対処法
ブラウザでhttp://localhost/にアクセスしても表示されない場合は、まずApacheが起動しているか確認します。
XAMPP Control PanelでApacheが緑色になっていなければ、Webサーバーが起動していない状態です。Apacheの「Start」をクリックして起動しましょう。
Apacheが起動しているのに表示されない場合は、URLの入力ミスがないか確認します。localhostのつづりや、フォルダ名を間違えていないか見直してください。
また、Apacheのポートを80番から8080番などに変更した場合は、URLにもポート番号を含める必要があります。
http://localhost:8080/
WordPressフォルダにアクセスする場合は、以下のようになります。
http://localhost:8080/wordpress/
ブラウザのキャッシュが影響していることもあるため、別のブラウザで確認したり、シークレットウィンドウで開いたりするのも有効です。
8-4. データベース接続確立エラーが出る場合の対処法
WordPressのインストール時や表示時に「データベース接続確立エラー」と表示される場合、WordPressがデータベースに接続できていません。
主な原因は、データベース名、ユーザー名、パスワード、ホスト名の入力ミスです。
XAMPPの初期状態では、多くの場合、以下の設定になります。
データベース名はphpMyAdminで作成した名前、ユーザー名はroot、パスワードは空欄、ホスト名はlocalhostです。
特に多いのは、データベース名の打ち間違いです。phpMyAdminを開き、左側に表示されているデータベース名と完全に一致しているか確認しましょう。
また、MySQLが起動していない場合も同じエラーが出ます。XAMPP Control PanelでMySQLが起動しているか確認してください。
インストール後にエラーが出る場合は、WordPressフォルダ内のwp-config.phpに記載されたデータベース情報が正しいか確認します。
8-5. ポート番号の競合を解消する方法
ポート番号の競合は、XAMPPでWordPressを使うときによく起きるトラブルです。
Apacheの80番ポートが競合している場合は、Apacheの設定を変更して別のポートを使います。
XAMPP Control PanelでApacheの「Config」をクリックし、httpd.confを開きます。中にある以下のような記述を探します。
Listen 80
これを以下のように変更します。
Listen 8080
さらに、ServerName localhost:80のような記述があれば、以下のように変更します。
ServerName localhost:8080
保存したらApacheを再起動します。
この場合、WordPressにアクセスするURLはhttp://localhost/wordpress/ではなく、以下になります。
http://localhost:8080/wordpress/
MySQLの3306番ポートが競合している場合は、MySQL側の設定を変更する方法もありますが、WordPressの設定にも影響するため、初心者はまず競合している別のMySQLサービスを停止できないか確認するのがおすすめです。
8-6. 文字化けや日本語表示がおかしい場合の対処法
WordPressで日本語が文字化けする場合、データベースの文字コードやファイルの保存形式が原因になっていることがあります。
データベースを作成するときは、utf8mb4系の照合順序を選ぶようにしましょう。utf8mb4_general_ciやutf8mb4_unicode_ciであれば、日本語や絵文字にも対応しやすくなります。
また、テーマファイルやPHPファイルを編集する場合は、文字コードをUTF-8で保存します。エディタによってはShift_JISなどで保存されることがあるため注意してください。
WordPress本体や公式テーマをそのまま使っている場合、文字化けが起きることは多くありません。自作テーマや外部から入手したファイルを編集したあとに文字化けした場合は、ファイルの文字コードを確認しましょう。
8-7. WordPressのログイン画面が表示されない場合の対処法
WordPressのログイン画面が表示されない場合は、URL、Apacheの起動状況、WordPressファイルの配置を確認します。
通常、ログイン画面のURLは以下です。
http://localhost/wordpress/wp-admin/
または
http://localhost/wordpress/wp-login.php
フォルダ名を変更している場合は、wordpressの部分を変更後のフォルダ名にします。
404エラーが出る場合は、URLのフォルダ名が間違っている可能性があります。htdocs内のフォルダ名を確認しましょう。
真っ白な画面になる場合は、PHPエラーが起きている可能性があります。直前にテーマやプラグインを編集・追加した場合は、それが原因になっていることがあります。ローカル環境であれば、該当するテーマやプラグインのフォルダ名を変更して無効化することで、管理画面に入れるようになる場合があります。
9. XAMPPで作ったWordPressローカル環境の使い方
9-1. テーマ編集やデザイン確認に使う
XAMPPで作ったWordPressローカル環境は、テーマ編集やデザイン確認に最適です。
本番サイトのテーマを直接編集すると、記述ミスによって表示が崩れたり、サイト全体がエラーになったりすることがあります。ローカル環境であれば、失敗しても訪問者に影響はありません。
HTML、CSS、PHP、JavaScriptを編集しながら、ブラウザで表示を確認できます。デザインの調整、テンプレートファイルの編集、レスポンシブ対応の確認などを安全に行えます。
特にWordPressテーマ制作を学びたい人にとって、XAMPPは仕組みを理解しながら練習できる環境です。
9-2. プラグインの動作検証に使う
WordPressではプラグインを追加することで機能を拡張できますが、プラグイン同士の相性によって不具合が起きることがあります。
本番サイトにいきなり新しいプラグインを入れるのではなく、まずXAMPPのローカル環境で動作を確認すると安全です。
たとえば、お問い合わせフォーム、SEOプラグイン、キャッシュプラグイン、セキュリティプラグイン、バックアッププラグインなどを試すことができます。
プラグインの設定画面や表示への影響、他のプラグインとの競合がないかを確認してから本番サイトに導入すれば、トラブルを減らせます。
9-3. WordPressの練習環境として使う
WordPress初心者にとって、XAMPPのローカル環境は練習用として非常に便利です。
投稿や固定ページの作成、カテゴリーやタグの設定、メニュー作成、ウィジェット配置、テーマ変更、プラグイン追加などを自由に試せます。
本番サイトでは「間違えたらどうしよう」と不安になる操作でも、ローカル環境なら何度でもやり直せます。不要になったらWordPressファイルとデータベースを削除して、新しく作り直すこともできます。
WordPressの基本操作を身につけたい人は、まずXAMPPでローカル環境を作り、管理画面に慣れるところから始めるとよいでしょう。
9-4. 本番サイトに反映する前のテスト環境として使う
すでに本番サイトを運営している場合も、XAMPPのローカル環境は役立ちます。
本番サイトのデータをローカル環境にコピーしておけば、テーマ変更やプラグイン更新、PHPコードの編集などを事前にテストできます。
WordPress本体、テーマ、プラグインを更新すると、環境によっては不具合が出ることがあります。特に大規模なサイトや重要なサイトでは、いきなり本番環境で更新するのはリスクがあります。
ローカル環境で動作確認をしてから本番サイトに反映すれば、表示崩れや機能停止のリスクを抑えられます。
10. XAMPPのWordPress環境を安全に使うための注意点
10-1. ローカル環境を外部公開しない
XAMPPは開発用の環境として使うことを前提にしています。そのため、本番サーバーのように外部公開するためのセキュリティ設定が十分ではありません。
通常、localhostで動かしているだけなら、自分のパソコン内で確認する用途に限られます。しかし、ネットワーク設定を変更すると、同じネットワーク内や外部からアクセスできる状態になる場合があります。
初心者は、XAMPPで作ったWordPressをインターネット上に公開しないようにしましょう。公開したい場合は、レンタルサーバーやVPSなど、本番運用に適した環境を使うのが安全です。
10-2. 本番サイトと同じパスワードを使わない
ローカル環境であっても、本番サイトと同じユーザー名やパスワードを使うのは避けましょう。
特に、テスト用のWordPressを本番環境へ移行したり、バックアップファイルを外部に保存したりする場合、認証情報が流出するリスクがあります。
ローカル環境では、学習用やテスト用のパスワードを設定し、本番サイトとは分けて管理することが大切です。
また、データベース情報やwp-config.phpを共有する場合も注意が必要です。設定ファイルにはデータベース接続情報が含まれているため、不特定多数に公開しないようにしましょう。
10-3. XAMPPとWordPressを定期的に更新する
ローカル環境でも、XAMPPやWordPressはできるだけ新しい状態に保つことが望ましいです。
古いPHPや古いWordPressを使い続けると、本番環境との互換性がずれたり、最新のテーマやプラグインが正常に動作しなかったりすることがあります。
ただし、既存サイトの検証を目的とする場合は、本番サーバーのPHPやWordPressのバージョンに合わせることも重要です。たとえば、本番環境が特定のPHPバージョンで動いている場合、ローカル環境だけ極端に新しいバージョンにすると、テスト結果が本番環境と異なる可能性があります。
学習用なら新しい環境、移行テスト用なら本番に近い環境を意識しましょう。
10-4. 不要なデータベースやファイルを整理する
XAMPPで複数のWordPressサイトを作っていると、htdocsフォルダ内に不要なファイルが増えたり、phpMyAdmin内に使っていないデータベースが残ったりします。
不要なWordPressフォルダやデータベースを放置すると、どれが必要な環境なのかわかりにくくなります。定期的に整理して、必要なサイトだけを残すようにしましょう。
削除する前には、必要なデータがないか確認します。投稿内容や設定を残したい場合は、WordPressのエクスポート機能やphpMyAdminのエクスポート機能を使ってバックアップを取っておくと安心です。
11. XAMPPのWordPressを削除・作り直す方法
11-1. WordPressファイルを削除する
XAMPPにインストールしたWordPressを削除したい場合は、まずhtdocs内のWordPressフォルダを削除します。
たとえば、以下の場所にWordPressを設置している場合です。
C:\xampp\htdocs\wordpress
このwordpressフォルダを削除すれば、WordPress本体のファイルは削除されます。
ただし、これだけではデータベースは残ったままです。投稿内容や設定、ユーザー情報などはデータベース側に保存されているため、完全に削除したい場合はphpMyAdminでデータベースも削除する必要があります。
11-2. phpMyAdminでデータベースを削除する
WordPressのデータベースを削除するには、phpMyAdminにアクセスします。
http://localhost/phpmyadmin/
左側の一覧から、削除したいデータベースを選択します。上部メニューから「操作」を開き、「データベースを削除」または「DROP」を実行します。
データベースを削除すると、投稿、固定ページ、コメント、設定、ユーザー情報などが消えます。基本的に元に戻せないため、必要なデータがある場合は必ず事前にバックアップを取りましょう。
WordPressファイルとデータベースの両方を削除すれば、そのローカルサイトは完全に削除された状態になります。
11-3. 新しいローカルサイトを作り直す
新しいWordPressローカルサイトを作り直す場合は、再度WordPressファイルをhtdocsに配置し、新しいデータベースを作成します。
たとえば、new-siteというフォルダ名で作りたい場合は、以下のように配置します。
C:\xampp\htdocs\new-site
phpMyAdminでは、new_site_dbなどの新しいデータベースを作成します。
その後、ブラウザで以下にアクセスします。
http://localhost/new-site/
WordPressのインストール画面が表示されるので、データベース情報を入力してインストールを進めます。
作り直すときは、古いWordPressフォルダやデータベース名と混同しないよう、わかりやすい名前をつけることが大切です。
11-4. 複数のWordPressサイトをXAMPPで管理する
XAMPPでは、複数のWordPressサイトを同時に管理できます。
htdocsフォルダ内に、サイトごとのフォルダを作成します。
C:\xampp\htdocs\site01
C:\xampp\htdocs\site02
C:\xampp\htdocs\blog-test
それぞれにWordPressファイルを配置し、phpMyAdminでサイトごとに別のデータベースを作成します。
アクセスURLは以下のようになります。
http://localhost/site01/
http://localhost/site02/
http://localhost/blog-test/
複数サイトを管理するときは、フォルダ名とデータベース名の対応をメモしておくと便利です。たとえば、site01にはsite01_db、blog-testにはblog_test_dbのように関連性のある名前にすると管理しやすくなります。
12. XAMPPで構築したWordPressを本番環境へ移行する方法
12-1. ローカル環境と本番環境の違いを確認する
XAMPPで作ったWordPressを本番環境へ移行する場合、ローカル環境と本番環境の違いを理解しておく必要があります。
ローカル環境では、URLがhttp://localhost/wordpress/のようになります。一方、本番環境では、独自ドメインやサーバーのURLを使います。
また、データベース名、ユーザー名、パスワード、ホスト名も本番サーバーでは異なります。XAMPPではユーザー名がroot、パスワードが空欄のことが多いですが、本番サーバーでは専用のデータベースユーザーとパスワードを設定します。
さらに、PHPバージョンやサーバー設定が違うと、ローカルでは動いていたテーマやプラグインが本番でエラーになることもあります。移行前に本番サーバーの仕様を確認しておきましょう。
12-2. WordPressファイルとデータベースをバックアップする
移行前には、WordPressファイルとデータベースの両方をバックアップします。
WordPressファイルは、htdocs内の対象サイトフォルダをコピーします。テーマ、プラグイン、画像ファイルなどはwp-contentフォルダ内に含まれています。
データベースはphpMyAdminからエクスポートします。対象のデータベースを選択し、「エクスポート」からSQLファイルとして保存します。
WordPressはファイルとデータベースの両方で構成されているため、片方だけでは完全な移行はできません。必ず両方をバックアップしましょう。
12-3. 移行プラグインを使う方法
初心者にとって簡単なのは、WordPressの移行プラグインを使う方法です。
移行プラグインを使うと、ローカル環境のWordPressをひとつのファイルにまとめ、本番環境へインポートできる場合があります。ファイル、データベース、URL置換などをまとめて処理してくれるため、手動移行よりも作業が簡単です。
ただし、サーバーのアップロード容量制限やプラグインの仕様によって、大きなサイトでは移行に失敗することがあります。また、無料版では容量制限があるプラグインもあります。
小規模なサイトや学習用サイトであれば、移行プラグインは便利な選択肢です。
12-4. 手動でサーバーへ移行する方法
手動で移行する場合は、WordPressファイルをFTPソフトなどで本番サーバーへアップロードし、データベースを本番サーバーのphpMyAdminなどからインポートします。
その後、本番サーバー用のデータベース情報に合わせてwp-config.phpを編集します。
変更する主な項目は、データベース名、データベースユーザー名、データベースパスワード、データベースホストです。
さらに、ローカル環境のURLを本番環境のURLに置換する必要があります。WordPressのデータベース内には、投稿本文や設定情報としてlocalhostのURLが保存されているためです。
手動移行は仕組みを理解できる反面、ミスが起きやすい作業です。初めての場合は、必ずバックアップを取ったうえで慎重に進めましょう。
12-5. URL置換と表示確認を行う
ローカル環境から本番環境へ移行した後は、URL置換と表示確認が重要です。
たとえば、ローカル環境のURLが以下だったとします。
http://localhost/wordpress/
本番環境のURLが以下の場合、
https://example.com/
データベース内のURLを本番URLに置き換える必要があります。
URL置換には、専用プラグインや移行ツールを使う方法があります。単純にSQLファイルをテキストエディタで置換すると、シリアライズデータが壊れる場合があるため注意が必要です。
移行後は、トップページ、投稿ページ、固定ページ、画像、メニュー、問い合わせフォーム、管理画面、ログイン画面などを確認します。リンク切れや画像の未表示、レイアウト崩れがないかチェックしましょう。
13. WordPressをXAMPPでローカル環境にインストールする際のよくある質問
13-1. XAMPPは無料で使える?
XAMPPは無料で利用できます。
Apache、MySQLまたはMariaDB、PHP、phpMyAdminなど、WordPressをローカル環境で動かすために必要な機能をまとめて導入できます。サーバー契約やドメイン取得をしなくても、自分のパソコン内でWordPressを動かせるため、学習やテストに向いています。
ただし、XAMPPは開発環境として使うものであり、本番公開用のサーバーとして使うことはおすすめできません。公開サイトを運営する場合は、レンタルサーバーなど本番運用に適した環境を利用しましょう。
13-2. MacでもXAMPPにWordPressをインストールできる?
MacでもXAMPPにWordPressをインストールできます。
基本的な流れはWindowsと同じです。XAMPPをインストールし、ApacheとMySQLを起動し、phpMyAdminでデータベースを作成し、WordPressファイルを所定のフォルダに配置します。
ただし、Mac版XAMPPではフォルダの場所や管理画面の表示がWindowsと異なる場合があります。また、権限設定の影響でファイルの書き込みがうまくいかないこともあります。
MacでWordPressのローカル環境を作る場合も、XAMPPは選択肢のひとつです。より簡単にWordPress環境を作りたい場合は、Localなどのツールも検討するとよいでしょう。
13-3. XAMPPとLocalはどちらが初心者向き?
初心者がWordPressだけを簡単に始めたいなら、Localのほうが操作はわかりやすい場合があります。画面上の操作でWordPressサイトを作成しやすく、複雑な設定をあまり意識せずに使えるためです。
一方で、XAMPPはApache、MySQL、PHP、phpMyAdminなどの仕組みを理解しながらWordPressを構築できます。Webサーバーやデータベースの基本を学びたい人にはXAMPPが向いています。
つまり、手軽さを重視するならLocal、Web制作やサーバーの基礎も学びたいならXAMPPがおすすめです。
13-4. インターネット接続なしでもWordPressは使える?
一度XAMPPとWordPressをインストールして環境を構築すれば、基本的なWordPress操作はインターネット接続なしでも可能です。
ローカル環境は自分のパソコン内で動作するため、投稿作成、固定ページ編集、テーマの確認などはオフラインでも行えます。
ただし、WordPress本体、テーマ、プラグインのダウンロードや更新、外部APIを使う機能、公式ディレクトリからの検索などにはインターネット接続が必要です。
完全にオフラインで使う場合は、必要なテーマやプラグインを事前にダウンロードしておくとよいでしょう。
13-5. XAMPPのWordPressは本番サイトとして公開できる?
技術的には、設定次第でXAMPP上のWordPressを外部からアクセスできるようにすることは可能です。
しかし、XAMPPは開発用の環境であり、本番公開を目的としたセキュリティ設定にはなっていません。そのため、初心者がXAMPPのWordPressをそのまま本番サイトとして公開するのはおすすめできません。
本番サイトとして公開したい場合は、レンタルサーバーやVPS、クラウドサーバーなど、本番運用に適した環境を使いましょう。
XAMPPはあくまで、学習、開発、検証、テスト用として使うのが安全です。
13-6. 複数のWordPressサイトを同時に作れる?
XAMPPでは複数のWordPressサイトを同時に作成できます。
htdocsフォルダ内にサイトごとのフォルダを作り、それぞれにWordPressファイルを配置します。さらに、phpMyAdminでサイトごとに別々のデータベースを作成します。
たとえば、以下のように管理できます。
http://localhost/site01/
http://localhost/site02/
http://localhost/test-blog/
このように複数サイトを作れるため、テーマ制作の練習用、プラグイン検証用、クライアントサイトのテスト用など、目的別に環境を分けられます。
フォルダ名とデータベース名の対応をわかりやすくしておくと、管理が楽になります。
まとめ
WordPressをXAMPPでローカル環境にインストールすれば、サーバー契約やドメイン取得をしなくても、自分のパソコン内でWordPressを動かせます。
基本的な流れは、XAMPPをインストールし、ApacheとMySQLを起動し、phpMyAdminでデータベースを作成し、WordPressファイルをhtdocsに配置して、ブラウザからインストール画面を開くという手順です。
XAMPPのWordPressローカル環境は、WordPressの練習、テーマ編集、プラグイン検証、本番反映前のテストなどに便利です。失敗しても本番サイトに影響しないため、初心者でも安心して操作を試せます。
一方で、XAMPPは開発用の環境です。本番サイトとして外部公開するのではなく、学習や検証用として使うのが安全です。また、本番サイトへ移行する場合は、ファイルとデータベースのバックアップ、URL置換、表示確認を慎重に行いましょう。
WordPressとXAMPPの仕組みを理解しておくと、サイト制作やトラブル対応の力も身につきます。まずはローカル環境で自由に触りながら、WordPressの基本操作やカスタマイズに慣れていきましょう。

